1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06282250
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10165128)
高橋 徹 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60117603)
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Keywords | ムチン抗原 / MUC1 / モノクローナル抗体 / 抗ムチン抗体 / CTL / 脱糖鎖 |
Research Abstract |
これまでわれわれはモノクローナル抗体(MoAb)MUSE11により検出される癌関連ムチン抗原分子(MUC1)のコア蛋白について解析し、報告してきた。本研究においては新たな癌関連ムチン抗原の検索とともに、腫瘍関連ムチンを標的とした免疫遺伝子療法の基礎的検討を含めさらに解析を進めた。 1)腫瘍細胞株にMUC1遺伝をトランスフェクトした細胞株を数種作製した。これらの細胞株につき細胞生物学的側面から転移能や増殖能、さらに糖鎖合成阻害剤の影響につき検討を加えた。 2)正常ヒト胃液よりムチン分画を精製し、脱糖鎖した後にマウスに免疫し、新たなMoAbを作製した。作製されたMoAbはIgM型で腫瘍特異性を示し、新たなムチンコア蛋白を認識している可能性が示唆された。またELISAに応用可能であり、新たな腫瘍マーカーとして現在検討中である。このMoAbを用いていくつかの新しいcDNAの遺伝子クローニングを行い現在解析中である。 3)未治療多発性骨髄腫忠者の骨髄単核球細胞を、MUC1を高発現している細胞株で刺激し、2例の患者からあらたにCTLラインを確立した。ひとつはCD8陽性T細胞主体、もうひとつはCD4陽性細胞が主体であった。MUC1トランスフェクタントを用いた細胞障害実験や抑制試験により、これらのCTLがMUC1をHLA非拘束性に認識することをあきらかとした。またヒト大腸癌細胞株CHCY-1にMUC1をトランスフェクトした細胞株を、糖鎖合成阻害剤で処理したところ、CTLラインに対する細胞障害性は増強され、脱糖鎖により腫瘍性のCTLエピトープの表出が可能と考えられた。以上の事実をふまえ、骨髄腫患者のリンパ球からex vivoでCTLを誘導する免疫遺伝子療法につき現在検討中である。
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[Publications] Makiguchi,Y., Imai,K., et al.: "Effect of MUC1 mucin, an anti-adhesion molecule,on tumor cell growth.21GC01:Jpn.J.Cancer Res." (in press). (1996)
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[Publications] Takahashi,T., Chapman,PB.,et al.: "Reactivity of autologous CD4^+ T lymphocytes against human melanoma:Evidence for a shared melanoma antigen presented by HLA-DR15." J.Immunol.156. 772-779 (1995)
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[Publications] Hinoda,Y., Imai,K., et al.: "Internal image-bearing anti-idiotypic monoclonal antibodies." Tumor Biol.16. 48-55 (1995)