1994 Fiscal Year Annual Research Report
接着分子を用いた癌の早期診断:癌患者外分泌腺上LFA-1(様)抗原の遺伝子同定
Project/Area Number |
06282263
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
山田 亮 久留米大学, 医学部, 助手 (50158177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
七條 茂樹 久留米大学, 医学部, 講師 (30080592)
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 助手 (00261066)
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Keywords | 接着分子 / 癌 / 早期診断 / 遺伝子同定 |
Research Abstract |
1.タンパクレベルでの解析:抗LFA-1抗体(2F12)をもちいて胃癌細胞株MKN45.16より免疫沈降を行ない、SDS-PAGEによる解析を行なった。その結果、約200KDのブロードな分子量からなる単量体であり、N-結合型糖鎖を有する糖タンパクである事が明らかとなった。白血球LFA-1と異なり、インテグリンβ2鎖のassociationは認められず、2次元電気泳動では等電点6.0のシングルスポットとして検出された。 2.遺伝子解析:LFA-1特異的プライマーとRT-PCR法を用いたメッセージレベルの解析で、MKN45.16細胞ではLFA-1遺伝子が発現していない事が示され、ノーザンブロッティングでも確認された。また、low stringency下でハイブリダイゼーションを行なったところ、LFA-1メッセージよりも僅かに大きなサイズ(5.5-6Kb)のメッセージが確認された。これらのことより、LFA-1様抗原をコードする遺伝子はLFA-1遺伝子とは異なるが、ある程度ホモロジーがある事が示唆された。 3.LFA-1様抗原遺伝子のクローニング:MKN45.16細胞より真核細胞発現ベクターpME18Sを用いてcDNAライブラリーを作製しCOS-7細胞に発現させた。Seedらの方法の変法によりLFA-1様抗原遺伝子の濃縮・単離を行ない、最終的に2個のcDNAクローンが得られた。これらについて塩基配列の決定を行なったが、いずれのクローンも終始コドンにより分断されており、LFA-1様抗原をコードしえないことが示唆された。また、本法ではバックグランドが高いためクローンの濃縮効率が悪く、LFA-1様抗原遺伝子のクローニングには適さない事も判明した。そこで、LFA-1様抗原を精製し、部分ペプチドのアミノ酸配列の決定およびそれにもとずきクローニングを行なう事とし、現在、それらに着手しているところである。
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[Publications] Imai,Y: "Sequence analysis of MAGE gene family encoding human tumor-rejection antigens" Gene. (発表予定).
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[Publications] Inoue,M: "Close co-localization of CD4 and a serin esterase-tryptase TL2 on the cell surface" Biochem.Bioph.Res.Com.201. 1390-1395 (1994)