1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06283224
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
加藤 和則 順天堂大学, 医学部, 助手 (60233780)
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Keywords | キラーT細胞 / 細胞障害機序 / パ-フォリン / グランザイム / Fas / Fasリガンド / ICE / アポトーシス |
Research Abstract |
1.ヒトFasリガンドに対するモノクローナル抗体を作製し、その発現と機能を解析した。トランスフェクタントあるいは活性化T細胞におけるpulse-chase及び、これらの抗体を用いた免疫沈降により、ヒトFasリガンドは40kDのII型膜蛋白として細胞膜上に発現した後、速やかに27kDの可溶性分子にプロセシングされて放出されることが明らかになった。また、このプロセシングはヒドロキサム酸型のmatrix metalloproteinase(MMP)阻害剤により選択的に阻害されることが示された。 2.抗ヒトFasリガンド抗体は、CD4陽性T細胞クローンによるFas陽性標的細胞の障害を抑制しなかったが、これらの細胞によるbystander cytotoxicityにはFasリガンドの関与が示された。 3.FasリガンドをFas陰性のマウス可移植性腫瘍に発現させて同系マウスの皮下あるいは腹膣内に移植すると速やかに拒絶された。同様なFasリガンド産生腫瘍の拒絶はヌードマウスやSCIDマウスでも認められ、好中球を中心とする炎症反応によることが示された。Fasリガンド産生腫瘍を拒絶した同系マウスには、その腫瘍に特異的な免疫応答が成立し、その後の同一腫瘍の移植を拒絶した。以上の結果から、腫瘍局所で産生されるFasリガンドは、その腫瘍自身がFas陰性であっても、局所に炎症を誘起することによって腫瘍の拒絶、さらには宿主の腫瘍に対する免疫応答の惹起に関与することが示唆された。 4.パ-フォリン及びグランザイムを含んだCTL由来の細胞質内顆粒によるアポトーシスの誘導はCPP32に依存するが、Fasを介したアポトーシスの誘導は細胞によってICEあるいはCPP32に依存することが示された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yagita,H.: "CD95 ligand in graft rejection." Nature. in press (1996)
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[Publications] Kayagaki,N.: "Metalloproteinase-mediated release of human Fas ligand." J. Exp. Med.182. 1777-1783 (1995)
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[Publications] Yagita,H.: "Fas-mediated cytotoxicity-A new immunoregulatory and pathogenic function of Th1 CD4^+ T cells." lmmunol. Rev.146. 223-239 (1995)
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[Publications] Seko,Y.: "Perforin-positive leukemia cell infiltration in the heart of a patient with T-cell prolymphocytic leukemia." Internal Medicine. 34. 782-784 (1995)
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[Publications] Tanaka,T.: "Involvement of α 4 integrins in gut mucosal injury of graft-versus-host disease." Int. Immunol.7. 1183-1189 (1995)
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[Publications] Iwanuma,Y.: "Induction of tumor-specific T lymphocytes and natural killer cells by tumor cells transfected with the interleukin-2 gene." Cancer Immunol. Immunother.40. 17-23 (1995)