1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06283230
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
菅澤 薫 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 研究員 (70202124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 龍彦 理化学研究所, 抗生物質研究室, 研究員 (30260227)
益谷 央豪 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 研究員 (40241252)
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Keywords | 無細胞系 / DNA複製 / DNA修復 / 阻害剤 / スクリーニング |
Research Abstract |
既に我々の研究室で確立されているSV40DNAの無細胞複製系、及びヌクレオチド除去修復にともなう短鎖DNA合成を検出する無細胞修復系を用いて、新たなDNA複製、及び修復阻害剤のスクリーニングを開始した。これらのアッセイ系の既知物質に対する感受性を検討したところ、無細胞DNA複製反応を強く阻害する物質として、1)DNA2重鎖にintercalateするもの(daunomycin、quinomycin)、2)DNAの鎖切断を起こすもの(bleomycin)、3)DNAに結合してadductを形成するもの(cisplatin)、4)DNAポリメラーゼ阻害剤(aphidicolin)等が見い出された。また、1)4)のタイプの物質は無細胞DNA修復系に対しても強い阻害効果を示した。しかしながら、DNAトポイソメラーゼの阻害剤(VP-16,camptothecin)に関しては、いずれの系も顕著な感受性を示さなかった。これらの無細胞系を用いて放線菌培養液由来の未知試料のスクリーニングを行ない、有意な阻害効果を示すサンプルを複数個得た。その中でも特に、DNA複製に対して非常に強い阻害作用を示すもの、及び複製と修復の両方に対して強い阻害作用を示すものがそれぞれ1つずつ見いだされた。後者については、変性アガロース・ゲル電気泳動による反応産物の解析より、無細胞複製系におけるDNA鎖伸長段階が阻害されていることが示唆された。一方、前者の試料については複製阻害活性を指標として精製を進め、活性物質をほぼ単品として得ることに成功した。現在、この物質の構造決定を行なうと共に、もう1つのサンプルから活性物質の精製、及びスクリーニングを進めている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Masutani,C.et al.: "Purification and cloning of a nucleotide excision repair complex involving the xeroderma pigmentosum group C protein and a human homologue of yeast RAD23" EMBO J.13. 1831-1843 (1994)
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[Publications] vander Spek,P.J.et al.: "Chromosomal localization of three repair genes:the xeroderma pigmentosum group C genen and two human homologs of yeast RAD23" Genomics. 23. 651-658 (1994)
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[Publications] Matsuda,T.et al.: "DNA repair protein XPA binds replication protein A" J.Biol.Chem.270. in press (1995)
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[Publications] Sugawara,K.et al.: "Human nucleotide excision repair protein complementing xeroderma pigmentosum group C" RIKEN rev.6. 47-48 (1994)
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[Publications] 益谷央豪他: "真核細胞のヌクレオチド除去修復" 細胞工学. 13. 690-700 (1994)