1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06301019
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
蓮見 音彦 東京学芸大学, 学長 (50014684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 滋 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50137478)
西山 八重子 金城学院大学, 短大部, 助教授 (10164617)
似田貝 香門 東京大学, 文学部, 教授 (40020490)
吉原 直樹 東北大学, 文学部, 教授 (40240345)
矢沢 澄子 東京女子大学, 文理学部, 教授 (00106296)
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Keywords | 都市地域社会 / 地域政策 / 地方自治体 / 地域変動 / 東京一極集中 / 地域形成 |
Research Abstract |
この研究は、東京一極集中といわれる、わが国経済・社会の広範な領域にわたる大きな転換の過程で生じた、地域の変動と地域問題、それに対応する地域形成の営みと地方自治体の地域政策等を把握し、今日の転換期における地域変動と地域形成の解明を目指すものであり、東京およびその周辺の地域とそれらから一定の距離をもつ地域と選定して社会学的実態調査を行うものである。 このため、東京都千代田区と世田谷区の実態調査と市民生活に関するアンケート調査を実施したほか、群馬県高崎市及び新潟県新潟市における調査を前年度に引き続いて実施し、住民生活の変動と地方自治体の政策的対応の状況等の把握のために広範な聞き取り調査を行ったほか、市民生活に関するアンケート調査を実施した。これらの調査は予定した内容を実施することが出来たが、本研究のメンバーは以前神戸市において地方自治体の都市政策と市民生活の関連についての調査研究を実施していたことから、阪神淡路大震災にともなう神戸地域の変動過程についての調査を急遽実施することとなり、本研究の実施時期が年度の後半になった。このため、アンケート調査等の集計整理は今後に残されている。 現在のところ実施調査からの印象にとどまるが、いずれの地域の場合も、地域社会の在り方も、市民生活の様相も大きく変化してきており、それぞれの地域の自治体の地域政策に一層大きな期待がよせられていることがうかがいしれる。東京一極集中を引き起こした今日の地域変動が、今後の地域住民にとって、きわめて大きな意味をもつものであることが指摘できる。
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