1995 Fiscal Year Annual Research Report
生涯学習のための水族館の教育機能に関する建築計画的研究
Project/Area Number |
06301079
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
野村 東太 横浜国立大学, 学長 (30017884)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 一興 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (10194268)
西 源二郎 東海大学, 海洋研究所, 助教授 (20102858)
|
Keywords | 水族館 / 博物館 / 生涯学習 / 建築計画 / 観覧行動 |
Research Abstract |
1.全国水族館関連施設の生涯学習機能のあり方の考察 全国の水族館及び動物園などに対し、アンケート調査をおこない、教育学習活動の実状を把握した。学校教育週5日制の導入により、来館者の多い大規模館園では何らかの対応プログラムを開始している。以前におこなわれた全国調査などの資料との比較により、教育学習活動に関しては、今後も必要性がますます高まるものと考えられる。 2.展示改築による観覧行動の変化の考察 ある水族館における展示改修に関して、その前後の来館者の観覧行動の変化について考察した。展示物の順序や定時上映プログラムなどの変更点により、観覧行動が変化したことが分かった。最初の展示物が目立つかどうか、その向きと次の展示物の位置などの配置条件が、全体の観覧率を高める要因ともなっている。また、定時に上映する映像展示が、定時の展示解説と連動していた改修前よりも改修後の方が、観覧者の分散がなされ、結果的に全体の観覧率を高めていることなどの知見が得られた。 3.増改築水族館の典型例に見る将来動向 最近増改築をおこなった水族館の典型的な施設に対して、ヒアリングを行い、その後の観覧行動の変化などについて、観察をおこなった。増改築の要因としては、施設拡大要求や老朽化などのハード面の理由もあるが、同時に、最近の市民の利用増に対応した学習教育手法の様々な工夫が必要になってきたことも重要な視点としてあげられることが分かった。
|