1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06302036
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
岩渕 明 岩手大学, 工学部, 教授 (00005555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三科 博司 理化学研究所, 表面界面工学研究室, 先任研究員 (50142641)
大前 伸夫 大阪大学, 工学部, 助教授 (60029345)
堀切川 一男 山形大学, 工学部, 助教授 (60173605)
野呂瀬 進 帝京大学, 理工学部, 助教授 (80016443)
岩井 善郎 福井大学, 工学部, 教授 (40115291)
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Keywords | トライボロジー / 摩耗 / 摩耗試験法 / 標準化 |
Research Abstract |
摩耗試験法の標準化は今後のトライボロジーの技術設計に対して重要な課題である.本研究では標準化の目的やその内容について検討する. 今年度はメンバー全員による研究会を2回開催すると共に,委員間で個別の検討も行ってきた.検討の結果,以下のような標準化に対する方向性を決めた. 1.標準化の目的はトライボロジーの研究者よりは,トライボロジーをよく知らない技術者がトライボ設計を行うときの目安となる試験法を提示する. 2.現在まで種々行われてきた摩耗試験をドラスティックに変えることはしない.そのため,代表的な試験法として1)ピン・オン・ディスク,2)ディスク・ディスク(円筒端面同士),3)ブロック・オン・ディスク,4)ピン・ブロックの試験片形状をとる. 3.標準化としては従って,個々の試験法の特徴,すなわち利点や欠点を挙げ,摩耗試験を目的に合わせて利用するためのガイドラインを示す. また摩耗試験における再現性は各試験機に大きく依存する.そこで岩井(福井大),野呂瀬(帝京大),岩渕(岩手大)にて共通試験片を用いた摩耗実験(RRT)を現在行っている.材料はS55C炭素鋼を焼入れ焼戻しし,硬さをHv500とした.表面は研削仕上げにてRa0.5μmに準備した.実験条件は速度0.5m/s,荷重を10N,すべり距離を2000mとした.この条件にて5回実験を行い,摩耗量の平均とばらつきをおさえることにした.結果は4月初旬の委員会で検討する.
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[Publications] Akira Iwabuchi: "The frictional properties of a spray-bonded Mos_2/Sb_2O_3 film under the frettign in vacuum" Lubrication Engineering,STLE. (to be printed).
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[Publications] Yoshiro Iwai: "Sliding wear behavior of SiC whisker-reinforced aluminum composit" Proc.10th Int.Conf.on Wear of Materials. (to be printed).