1994 Fiscal Year Annual Research Report
山間過疎地域における公共交通サービスの維持方策に関する総合的研究
Project/Area Number |
06302050
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小林 潔司 鳥取大学, 工学部, 教授 (50115846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多々納 裕一 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20207038)
喜多 秀行 鳥取大学, 工学部, 助教授 (50135521)
奥山 育英 鳥取大学, 工学部, 教授 (90204156)
佐々木 公明 東北大学, 大学院, 教授 (10007148)
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
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Keywords | 山間過疎地域 / 公共交通サービス / 選択の多様性 / バス産業 / 公的助成 / 経営成立性 / 社会的効率性 |
Research Abstract |
山間過疎地域では、利用者のニーズに即したきめ細かいバスサービスが必要となる。運行スケジュールや料金体系を社会的効率性・バス事業の経営成立性の観点から分析し、政策の実行可能性を評価する必要がある。本研究は運行スケジュールや料金体系からバス産業の経営形態、公的助成の方法まで、多岐にわたる望ましい大替案の設計をめざす。このため、運行スケジュールや料金体系とバス需要の関係を明らかにするための工学的アプローチや、経営成立性や社会的効率性を分析するために経済学的アプローチなど、学際的な研究協力を必要とする。以上の観点より、本研究グループでは、それぞれの共同研究者がこれまでに開発してきた理論的知見に基づいて、山間過疎地域における公共交通サービスの維持に関するいくつかの各論的テーマについて集中的に検討した。その際、1)山間過疎地域における公共交通サービスの維持問題に関する概念整理(小林、佐々木、岡田)、2)山間過疎地域における公共交通サービス利用に関する実態分析(奥山)、3)公共交通サービスの運営方法に関する調査(文、奥村)、4)選択の多様性を考慮したバス需要予測モデルの開発(喜多)、5)山間過疎地域における公共交通サービスの維持便益の評価モデルの開発(多々納)を実施している。さらに、本共同研究グループは鳥取県東部地域を対象とした大規模なバス需要実態調査を実施しており、その集計化において膨大な作業を必要とした。現在、その集計化作業がほぼ完了し、個別研究テーマごとの解析に入っている。実態調査の結果整理に予想以上の時間と労力を要したものの、総合研究はおおむね当初の計画どおりに遂行できると評価できよう。したがって、平成7年度の研究も当初の計画どおりに進めることができると考える。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小林潔司,喜多秀行,多々納裕一,原田哲郎: "地方バス路線の利用実態調査-鳥取県東部地区を対象として-" 鳥取大学工学部研究報告. 530/IV-30. 235-251 (1994)
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[Publications] 小林潔司: "知識社会と交通行動,課題と展望" 土木計画学研究・論文集. (印刷中). (1995)
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[Publications] K.Kobayashi: "Information,rational expectations,and network equilibria:An analytical perspective for route guidance systems" The Annals of Regional Science. Vol.28,No.4. 369-393 (1994)
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[Publications] 小林潔司,文 世一,多々納裕一: "交通情報による経路誘導システムの経済便益評価に関する研究" 土木学会論文集. 506/IV-26. 77-86 (1995)