1995 Fiscal Year Annual Research Report
構造物のモニタリングと検査によるベイジアン信頼性解析法の開発
Project/Area Number |
06302062
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
板垣 浩 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 鐵夫 横浜国立大学, 工学部, 講師 (50017927)
森下 信 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (80166404)
藤本 由起夫 広島大学, 工学部, 教授 (60136140)
石川 浩 香川大学, 経済学部, 教授 (60026200)
町田 進 東京大学, 工学部, 教授 (70010692)
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Keywords | 構造信頼性 / モニタリング / 検査計画 / ベイジアン信頼性 / 破壊力学 / データ採取法 |
Research Abstract |
本年度は研究期間二年の最終年度で、各分担者で研究課題について4つのアプローチで検討した。その結果を要約して以下に示す。 1.確率破壊力学現象の予測問題(アプローチ1) 荷重履歴の統計的取扱いに関して、ガウス過程近似とシミュレーションとの効果的な予測方法を検討し、非ガウス過程の場合に適用した。 2.モニタリングシステムの調査及び実験室的試行(アプローチ2) 1)構造物の疲労損傷を対象とするモニタリングには実在き裂を関知する方法と、将来のき裂発生を予測する予知法とがある。このうち前年度は感知法であるヘルスモニタリングの研究を行った。本年度はき裂予知法として、犠牲試験片取付け法を検討した。犠牲試験片とは、構造物よりも早期に疲労損傷が生じるように設定された小型の試験片である。使用期間中、犠牲試験片の損傷をモニタすることで、構造物の疲労損傷の発生の可能性を予知するものである。本年度は犠牲試験片の試作と母試験片に設置して疲労試験を行い、その可能性を検討した。 2)光ファイバーセンサーによる鋼材の歪測定に関する基礎的実験の解析を行い、従来から行っている抵抗線歪ゲージによる測定結果と比較して有効な結果が得られた。 3.効果的データ採取法の検討(アプローチ3) データ収集について、前年度に引き続き、これまで行われている方法について調査し、これにかわる新しい記録媒体の効果的利用法について検討した。 ベイジアン信頼性解析への組み込み(アプローチ4) 構造部材の破損状況の検査に係わる不確実因子、破壊力学的因子、荷重履歴に係わる不確実因子などについて検討し、ワークステーション(WS)を用いて信頼性解析プログラムの開発を行い、将来への見通しを得た。
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Research Products
(2 results)