1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06304014
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
武井 隆三 信州大学, 繊維学部, 教授 (80021161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶浦 善太 信州大学, 繊維学部, 助手
中垣 雅雄 信州大学, 繊維学部, 助教授 (70135169)
柳沼 利信 名古屋大学, 農学部, 講師 (60135332)
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
小林 正彦 東京大学, 農学部, 教授 (60162020)
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Keywords | サイクリン / 1-mo モザイク致死 / 矮小卵遺伝子emi / ビテロジェニン / ビテリン / カイコ |
Research Abstract |
cDNA塩基配列に基づいたRT-PCR法により、カイコサイクリン相同体mRNA量を調査した。非休眠卵では、そのmRNA量は産下直後に非常に多かったが、産下後1日までに減少した。休眠卵においても、産下後1日までの減少が認められ、25℃に保護する限り低いレベルであった。一方、産下後2日から5℃に保護した卵では、長期冷蔵に伴いサイクリン相同体mRNA量が増加する傾向が認められた。 Cre系統(T(W:2)p^<sa>,re)において1-mo遺伝子をホモに持つ雌は接合体と半数体性の雄性単為発性核とのモザイク卵を混産し、この蛾区の卵がすべて胚子期に致死する。この1-mo遺伝子は19遺伝子連関群に所属すると考えられた。 カイコ矮小卵遺伝子emiは劣性で第12連関群9.5位に占座し、卵サイズを小さくして卵重や卵黄タンパク質含量を低下させるが、受精や孵化は正常に行う。emi卵の精孔を形成している花弁状構造が少なく、個々の花弁が大きくなっていた。後極部には最も小さな小瘤が密に集合した卵殻堆積構造が観察されるが、emi卵では個々の小瘤が異常に大型化していた。また、背面と腹面部の小瘤はやや偏平にして大きく、不定形となっていた。 天蚕・柞蚕のビテロジェニンは吐糸前後から合成される。ビテロジェニンmRNA量は少なく、インビトロ翻訳では少量しか検出できなかった。ビテリンラージサブユニットのアミノ酸配列は天蚕・柞蚕間で部分的に異なっていることを明らかにした。
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