1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06306012
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
西川 治 立正大学, 文学部, 教授 (80012219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 泰夫 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (20024052)
高阪 宏行 日本大学, 文理学部, 教授 (60092516)
岡部 篤行 東京大学, 工学部, 教授 (10114050)
石原 潤 名古屋大学, 文学部, 教授 (70080265)
野上 道男 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)
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Keywords | 地理情報科学 / 地理情報システム(GIS) / 共同利用研究機関 |
Research Abstract |
本年度は、公開シンポジウム(1回)、GIS利用に関する実態調査、研究計画達成のための研究分担者会議(6回)を実施し、平成7年10月には『地球地理情報科学センター設立(案)』を作成した。 公開シンポジウムは『地理情報システムが拓く未来」というテーマのもと、9月13日・14日に東京都職員研修所において開催した。大学や公的研究機関の研究者、さらに民間において地理情報システムに携わる関係者を中心に、約200名の参加者があった。このシンポジウムでは、13名の話題提供者によってGISによる最新の利用例とその課題が報告され、今後研究を深化させるには共同利用研究機関の必要性が強く要請された。平成8年1月11日には、日本学術会議地球環境研連HDP専門委員会GIS小委員会・同地理学研連国立地図博小委員会等との共催で、「地球環境変化とGIS教育」をテーマとするシンポジウムを日本学術会議会議室にて開催し、8名の話題提供者によってGIS教育の実例や問題点が報告され、関連領域の研究者との意見交換も行なわれた。なお、平成7年1月に東京大学山上会館にて実施したシンポジウム「地理情報科学が拓く世界」の講演内容は、地理情報システム学会誌『GIS-理論と応用』第3巻2号(平成7年8月発行)に掲載された。 平成7年10月には『地球地理情報科学センター設立(案)』をまとめ、GISの共同利用研究機関設立の主旨・意義・組織・計画・立地場所について提案した。さらに、平成8年1月には、全国の主たるGIS研究者に対して設置準備委員としての要請を行なった。いっぽう、平成7年12月には、わが国におけるGIS利用の実態と共同利用研究機関の必要性を問うアンケート調査を実施した。地理情報システム学会の協力により、全国186名の地理情報システム研究者にアンケートを発送し、64の有効回答を得た。結果の詳細は現在分析中であり、近日中に内容を集約する予定である。
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[Publications] 野上 道男: "細密DEMの紹介と流域地形計測" 地理学評論. 68A. 465-474 (1995)
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[Publications] 村山祐司・尾野久二: "インターネットが提供するGIS・地理学関連情報" 地学雑誌. 105. 113-124 (1996)
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[Publications] 岡部 篤行: "都市工学と地理情報科学" GIS-理論と応用. 3. 39-43 (1995)
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[Publications] 高阪 宏行: "マーケティングと地理情報科学" GIS-理論と応用. 3. 45-52 (1995)
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[Publications] 西川 治: "近代化による環境変化の地理情報システム(GIS for environmental change in modern Japan, A summar/." 立正大学人文科学研究所年報. 33(印刷中). (1996)
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[Publications] 西川 治 監修: "アトラス-日本列島の環境変化-" 朝倉書店, 202 (1995)
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[Publications] 岡部篤行・高阪宏行: "GISソースブック" 古今書店(印刷中), (1996)