Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米倉 伸之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011563)
野上 道男 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)
高阪 宏行 日本大学, 文理学部, 教授 (60092516)
久保 幸夫 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (40107694)
岡部 篤行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114050)
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Research Abstract |
本研究では,地理情報科学の方向性,国内外の研究機関との研究交流方法,地理情報の研究・教育の普及・高度化方法,研究成果の社会的還元方法,行政施策の在り方の方向性について研究した。その結果は以下の通りである。 1.地理情報科学の研究体制・研究のフレームワークをまとめた。特に,地理情報科学の基礎研究(空間データの取得,データベース,データ操作,解析、出力伝達方式)について既往研究を整理し,研究の方向性をまとめた。 2.海外の研究体制(アメリカの国立地理情報解析センター,イギリスの地域研究所)をまとめた。 3.日本における地理情報科学研究センターの研究組織のありかたについてまとめた。 4.地理情報科学に関するシンポジウムを開催し,その内容を地理情報システム学会の学会誌上で出版した。 5.GISによる地図資源や広く空間情報の有効利用方法を,地球環境,都市環境,国土利用解析,森林計画,農学,都市工学,マーケティング,マルチメディア,地域構造調整,地理学,疾病解析,地震防災,景観分析の分野について応用研究例を概観し,今後の方向性や課題を示した。また,インターネット上で得られる地理情報科学関連情報についてもまとめた。 6.国内外の研究機関との交流や地理情報科学の研究・教育の普及・高度化のためには,行政施策として,地理情報科学研究センターを大学付置で設立することが必要であり,これによって空間データ取得の効率化,多分野における知識の総合化による地理情報科学研究の深化を図ることができる。
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