1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06352027
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河田 恵昭 京都大学, 防災研究所, 教授 (10027295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 功 九州大学, 工学部, 教授 (10213258)
灘岡 和夫 東京工学大学, 工学部, 教授 (70164481)
磯部 雅彦 東京大学, 工学部, 教授 (20114374)
澤本 正樹 東北大学, 工学部, 教授 (90016519)
村岡 浩爾 大阪大学, 工学部, 教授 (90029017)
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Keywords | 漂砂 / 沿岸域 / 環境 / 土砂収支 / 閉鎖性海域 / 海岸保全 / 生態学 / 水質 |
Research Abstract |
平成6年8月より毎月,全体会議を開催し,課題名『沿岸域環境系の解明と制御』について,科学研究費補助金「重点領域研究」の平成8年度発足の領域申請を行うべく,各計画研究課題と代表者,主たる研究者,研究計画について詳細に検討した.その結果,前期の課題名で研究組織を作り,各計画研究課題毎に目標と年次計画案を提出し,その妥当性について検討を重ねた.その結果,研究機関は6年とし,6計画研究課題と総括班,それにそれぞれの計画研究課題に公募研究を並行に行うという内容で申請することになった.申請領域の研究概要は,つぎの通りである.水深が約20m以浅の海域とその影響を直接受ける陸域からなる空間を沿岸域と定義すれば,これまでの各種の沿岸域開発によって喪失した自然の回復や,良好でない閉鎖性海域の環境改善を図り,人と自然との共生を目標として,沿岸域における長期的な国土保全を海陸両者の総合的な視点から緊急に実施する必要がある.そこで,漂砂,海岸保全,景観,親水性,生態系,水産資源,水質・底質改善,及びそれらの制御と管理の分野に関連する多くの研究者の学際的共同研究を推進し,長期的に良好な沿岸域環境の創造に資する学理の確立と,その応用としての長期的な沿岸域の管理の展望に基づく手法及び沿岸域環境制御とその回復技術の確立を実現する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 河田 恵昭: "都市ウォーターフロントの治水と親水" 土木学会創立80周年記念国際シンポジウム論文集. 61-65 (1994)
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[Publications] 磯部雅彦: "非線形緩勾配波動方程式の提案" 海岸工学論文集. 41(1). 1-5 (1994)
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[Publications] 灘岡和夫: "新たな波動モデルによる強分散性非線形場の解析法の確立と室内実験による検証" 海岸工学論文集. 41(1). 11-15 (1994)
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[Publications] 澤本正樹: "トレーサ追跡法と相関法を用いた孤立波砕波の流速分布測定" 海岸工学論文集. 41(1). 161-165 (1994)
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[Publications] 入江功: "消波護岸によるしぶきの発生と護岸背後地への輸送" 海岸工学論文集. 41(2). 1046-1050 (1994)
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[Publications] Kouji Muraoka: "Hydrological Cycle and Water Balance in Urban Area-Case Study of Osaka City.Jap" Proc.9th Cangress of APD,JAHR. 217-224 (1994)