1994 Fiscal Year Annual Research Report
生体超音波スペクトロスコピーによる生体組織の老化現象の定量的計測のための基礎研究
Project/Area Number |
06352032
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中鉢 憲賢 東北大学, 工学部, 教授 (20006224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古幡 博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (70056985)
斉藤 繁美 東海大学, 海洋学部, 教授 (50091690)
大谷 隆彦 同志社大学, 工学部, 教授 (50066205)
小岩 善郎 東北大学, 医学部, 助教授 (80091685)
田中 元直 加齢医学研究所, 教授 (40006094)
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Keywords | 生体超音波スペクトロスコピー / 生体組織診断 / 心筋梗塞 / 動脈硬化 / 骨粗鬆症 / 老化現象 / 老化度 / 超音波計測 |
Research Abstract |
本研究では、新しい生体組織診断法である生体超音波スペクトロスコピーにより生体組織の老化度の計測方法を確立するための基礎研究を行った。工学・生物医学及び臨床医学の境界領域の学問として工業技術者及び医学者たちによる共同研究を実現することによって、問題点の整理を行い、研究組織を発足させ、研究分担課題の整理を行った。具体的な研究成果を次に示す。 1.研究組織の編成 研究内容を大きく3つに分け、総括班を加えて4つの班からなる組織を編成した。 総括班:研究の総括と研究分担者間の研究の調整 第1班:超音波顕微鏡による生体組織診断法の調査 第2班:心筋及び動脈の硬化度の定量計測に関する研究・調査 第3班:硬組織の弾性的性質の定量計測に関する研究・調査 2.研究状況の調査 各班の研究内容に関連した研究についての研究状況の調査を行った。 3.「生体組織の老化の超音波による診断に関する研究会」の開催 本研究組織が主催して、この表題の研究会を開催した。 4.科学研究費補助金「重点領域研究」の申請に関する打ち合わせ 総括班のメンバーにより本研究を重点領域研究の研究領域へと発展させるための組織作りを行い、研究分野の整理と班編成、研究規模、具体的な到達目標、将来の展望などの詳細について打ち合わせを行った。上記2項の調査結果と第3項の研究会における討論の内容を基に、平成9年度の重点領域申請を目指してさらに詳細に研究・調査を行うこととした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Kanai,K.Kawabe,M.TakanoR.Murata,N.Chubachi,Y.Koiwa: "New Method for Evaluating Local Pulse Wave Velocity by Measuring Vibrations on Arterial Wall" IEE Electronics Letters. 30. 534-536 (1994)
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[Publications] H.Kanai,T.Hori,N.Chubachi,T.Ono: "Delayed Block Transfer Function and its Application to Accurate Estimation of Transfer Function" IEEE Transactions on Signal Processing. 41. 1669-1684 (1994)
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[Publications] 村田亮治,金井 浩,中鉢憲賢,小岩喜郎,竹内康人: "動脈硬化の非侵襲的診断を目指した超音波ビームの制御による動脈壁上2点での微小振動の計測" 日本超音波医学会誌. 21. 703-711 (1994)
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[Publications] 川辺健一,村田亮治,金井 浩,中鉢憲賢,小岩喜郎,: "動脈硬化の診断を目指した壁の微小振動検出によるヒトのin vivoでの動脈壁局所的脈波速度の測定" 日本音響学会誌. 51. 111-116 (1994)
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[Publications] 佐藤宏明,金井 浩,中鉢憲賢,小岩喜郎,: "心臓疾患の非侵襲的診断を目指した超音波ドプラによる心臓壁微小振動の解析" 日本音響学会誌. 22(印刷中). (1995)
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[Publications] 高野正彦,金井 浩,中鉢憲賢,小岩喜郎,手塚文明,高橋光浩: "動脈硬化の局所診断のための血管壁上微小振動の計測と解析" 日本超音波医学会誌. 51. 174-181 (1995)