1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06354027
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 勇夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (10012030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八神 健一 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (40166476)
塩見 雅志 神戸大学, 医学部, 助教授 (50226106)
浦野 徹 熊本大学, 医学部, 助教授 (90101899)
半田 純雄 九州大学, 医学部, 教授 (50037503)
鬼頭 純三 名古屋大学, 医学部, 教授 (60022802)
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Keywords | 動物実験 / 動物実験施設 / 動物の福祉 / 動物実験委員会 / 倫理 / 指針 |
Research Abstract |
医学や生命科学の基礎を理解し、医療の現場に生かす情報を多角的に得るためには、動物実験が不可欠であるが、最近 動物実験をめぐる社会環境に変化がおきており、この時点で動物実験についての功罪の認識、再評価が緊要であると考え、本研究の母体は国立大学医学部で動物実験や動物実験施設の運営管理には長年にわたって携わっている教官が協力して、ここ数年に及ぶ資料の収集を継続し、何等かの形で発表すべく準備してきたので、まず所属する組織の周辺(いわば身近)の人達に動物実験の有用性や動物実験施設の理解を求める小冊子の作成に取り組み、2種類の印刷物を発行させた。1つは、理解をうるための対象集団として、学内外の行政官に、過去、現時点、近未来での動物実験や動物実験施設の内容、問題等を実際の写真を多く採用して、視覚に訴え生の姿に理解を求めるパンフレットである。もう1つは、動物実験や動物実験施設、実験動物に関する素朴な疑問から専門的な疑問にわたる広範囲な設問から絞り込んだ数十問に答える形式の問答集形式を採用した。各自で収集した資料を持ち寄りまた本研究責任者は社団法人日本実験動物学会によって製作した一般の人向けに動物実験の有用性を説く趣旨のパンフレットの製作ワーキンググループのまとめ役を務めた経験を生かして、全員参加の会議を2回開催し、練り上げた企画をもとに、パンフレット(8ページで構成)の作成の意図、表現方式のコンセプトを合意した。パンフレットでは動物実験、実験動物、動物実験施設等の定義やその歴史的な変遷、現状、そして将来について述べ、問題点の指摘、展望を配置した。問答集には、今後さらに取り纏めの視点を変えて編集すれば続編が発行できる余地、発展性を残した形で取り纏めた。
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