1996 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
06401006
|
|---|
| Research Institution | Dohto University |
|---|
Principal Investigator |
松下 守邦 道都大学, 社会福祉学部, 助教授 (00244880)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 睥 日本大学, 文理学部, 教授 (20059075)
|
|---|
| Keywords | 中小企業 / 人材育成 / 異業種交流 |
|---|
| Research Abstract |
本研究は,中小企業の人材育成として3年間の継続研究を行ってきたもので,本年度がその最終年度にあたるものである.機械工業を中心に中小零細企業が集積する長野県坂城町の中小企業を事例に,中小企業のヒアリングを行うと共に,それらの人材供給源である大学生の就業,仕事に関する意識調査を実施してきた.
中小企業の事例としては,坂城町の異業種交流を活発に行う,「ニューリーダー研究会」の設立から今日までの活動の現状と課題を,代表者,さらに活動支援を行う行政,工業組合,テクノセンター等のヒアリング,文献資料をもとに分析を進めている.
本年度は,企業のヒアリングを2例と,行政担当者より中小企業育成支援制度の概況を確認した.そして大学生の意識調査を実施し,その分析を企業調査に併行させて行ってきたところであるが,2大学の学生449名による回答を得た.就業に関する先行研究と比較分析が可能となるよう,質問項目をそろえて実施しており,文系学部に限定はされるが1〜4年生までを対象に,企業規模別に仕事の満足感にどのような違いがあると考えるか,さらに企業経営を行うものと企業に雇用される場合の仕事の満足感の差異について諸要素をあげて質問している.学生調査の問題点としては,対象の一部が福祉系学科であったため,就業職種に偏りがみられ,その意味では中小機械工業への入職を自身の問題として認識した上で回答した学生は少ないことがあげられる.なお,社会学における中小企業研究の整理もおこなった(道都大学紀要 社会福祉学部第19号).
|
