1995 Fiscal Year Annual Research Report
大正デモクラシー期オピニオン・ジャーナリズムにみられた中国認識
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06401014
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| Research Institution | Daito Bunka University |
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Principal Investigator |
田中 浩 大東文化大学, 法学部, 教授 (20015358)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 毅 同志社大学, 法学部, 教授 (60066230)
溝口 雄三 大東文化大学, 文学部, 教授 (90011296)
加藤 普章 大東文化大学, 法学部, 教授 (90194844)
和田 守 大東文化大学, 法学部, 教授 (80007236)
安 世舟 大東文化大学, 法学部, 教授 (70054806)
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| Keywords | 大正デモクラシー / 国家主義 / オピニオン・ジャーナリズム / ジャーナリスト / 中国 / シナ学 / 植民政策 / 国際協調 |
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| Research Abstract |
1.本年度の研究計画は前年度の継続で、資料調査収集と整理が中心課題であった。全体的に順調に進展しており、大正デモクラシー期の代表的総合雑誌であった『中央口論』と『改造』については、中国関係の記事・論説一覧の作成とコピー複写をほぼ終了した。同じく『太陽』についても中国関係記事・論説一覧を作成中であり、部分的にコピー複写を行なった。そのほか『新日本』(大隈重信主宰)『第三帝国』(芽原華山主宰)、『木鐸』(山形)など予定を広げて関連資料の収集を行うことができた。
2.コピー複写した資料の整理分析作業も進行中である。分量的にもぼう大であるため難渋してはいるが例えば文学者の中国論(旅行記類も含め)が予想以上に多いことなど、従来軽視されてきたジャンルを取り上げることが可能になった。政治・経済面のみならず社会・文化面を含め中国論の多彩な様相を把握でき、また民衆への影響力という点でも、その分析は重要課題となると思われる。
大正デモクラシー期のオピニオン・リーダーであった長谷川如是閑、吉野作造、徳富蘇峰らの中国論に関する個別研究も進められているが、研究打合せ会において、ナショナリズムとの関連を重視すべきことが強調され、この点で改めて欧米のナショナリズムと日本ならびにアジアのそれとの比較研究について議論を進めた。
4.個別研究につき部分的な研究成果を取りまとめたが、最終年度の全体的取りまとめの準備を進めている。
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[Publications] 田中浩: "ナショナリズムにおける欧州と日本" 国際比較政治研究. 5号. 73-81 (1996)
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[Publications] 安世舟: "欧州におけるナショナリズムの過去と現在、そしてその将来の展望" 国際比較政治研究. 5号. 83-95 (1996)
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[Publications] 溝口雄三: "小日本与二十一世紀(中文)" 中国研究. 1巻12号. 26-27 (1996)
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[Publications] 西田毅: "竹越三又と天皇制認識" 『近代天皇制の形成とキリスト教』(土肥昭夫編). 新教出版社. 125-178 (1996)
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[Publications] 加藤普章: "近代国民国家と先住民" 『エスニシティと多文化主義』(初瀬龍平編). 同文館出版(印刷中). (1996)
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[Publications] 和田守: "市制・町村制の改正と大正デモクラシーの胎動" 『静岡県央・通央編』. 5巻(印刷中). (1996)
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[Publications] 溝口雄三: "中国の公と私" 研文出版, 249 (1995)
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[Publications] 溝口雄三: "中国的思想(中文)" 中国社会科学院, 130 (1996)
