1997 Fiscal Year Annual Research Report
日本中世古文書フルテキストデータベースの構築方法に関する研究
Project/Area Number |
06401021
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Research Institution | UNIVERSITY of TOKYO |
Principal Investigator |
保立 道久 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70092327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 慎一朗 東京大学, 史料編纂所, 助手 (10242158)
山口 英男 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40182456)
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (90143536)
近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (90153717)
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00114439)
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Keywords | ア-カイヴス / KWIC検索 / 歴史語彙ユ-パス / 平安時代フルテキストデータベース / 平安遺文 / 電算写植 / 歴史的漢字表 / データベース構築の公開原則 |
Research Abstract |
本研究の目的は、当初の研究計画書にあるように、第一に歴史文字史料の全文をコンピュータに入力する際の前処理の方法、第二に管理情報の付与の形態、第三に文字・キーワード・検索方法の研究の三点にあり、さらに『平安遺文』を実験対象として選択することにともない平安時代史料のデータベース化と公開という任務も加わった。本年度の主要な課題は、右の第二の課題にかかわって、大日本古文書約5万件の目次情報を一括して今後蓄積予定の本文フルテキスト情報の管理情報化する作業であった。このための前処理は研究分担者が行った。これによって、おそらく現存最高数の約4万五千件の中世文書の「目録」が形成され、フルテキストデータベース構築実験の基礎条件を形成することができた。この目録は98年4月よりWWW上で公開される運びである。これ以外に、本年度のデ-マとなったのは、昨年度末に史料編纂所ホームページより公開された『平安遺文』と『大日本古記録』(平安時代分)を「平安時代史料フルテキストデータベース」として整序して、98年度より公開するための準備、『平安遺文』(竹内理三氏編纂)のCD-ROM発行(1998年4月予定)のための準備に関係した漢字文字種の研究の二点となった。 なお、本年度は本共同研究の最終年度であり、学界による評価を受けることができるように、折りをみて、各関係学問分野の方々と議論をするようにつとめた。本研究によって構築されたシステムが多くの人々によって利用され、またデータベースの構築が進展する中で、システムの改善につとめたいと思う。
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