1994 Fiscal Year Annual Research Report
低温加工雰囲気におけるダイヤモンド切削・研削加工に関する研究
Project/Area Number |
06402031
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊東 誼 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋詰 等 東京工業大学, 工学部, 助手 (50218400)
稲場 千佳郎 東京工業大学, 工学部, 助手 (10223231)
新野 秀憲 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40196639)
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Keywords | 切削加工 / 研削加工 / 低温雰囲気 / ダイヤモンド切削 / 超精密加工 / 高速研削 / 難削材加工 / 高能率加工 |
Research Abstract |
本研究はダイヤモンド工具を用いた低温超精密加工を合理的に実現することを目的としている.初年度の平成6年度においては以下の要素研究を実施することにより,次に示すような工学上或いは工業上有用な研究成果を得ることができた. (1)難削材料加工に関する学術文献,材料メーカ等からの材料特性データ,並びに工場現場における加工データを収集し,それらを最適加工方法の観点から整理,分類し,体系化することができた. (2)既に開発した加工環境制御超精密加工機CAPSULEを改造し,閉鎖加工空間内の加工点近傍に冷却された液体を供給する機能を組込むことにより,低温加工雰囲気を合理的に実現することができた. (3)チタン合金を対象に上記加工機を用いてその低温超精密ダイヤモンド加工を行うことにより,ダイヤモンド工具の微細形状の摩耗進行状態や加工面の微細形状の履歴を非接触微細形状測定システムを用いて常温加工時と相互比較を行うことにより,低温加工雰囲気における超精密加工の有用性を定性的,かつ定量的に明らかにした. (4)次年度に購入予定の超高速研削主軸システムの具体的仕様を策定すると共に,シ-リング方法,冷却方法,熱変形抑制方法等を考慮した主軸構造の概念設計を行った. なお,本研究の成果の一部は第72期日本機械学会全国大会(1995年,九州)にて発表予定である.
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