1994 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋腐食によるRC構造部材の耐力性能低下に関する研究
Project/Area Number |
06402045
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
友澤 史紀 東京大学, 工学部, 教授 (50211404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 貴文 東京大学, 工学部, 助手 (80208321)
田才 晃 東京大学, 工学部, 助手 (40155057)
小谷 俊介 東京大学, 工学部, 教授 (30133101)
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Keywords | 鉄筋の腐食 / 降伏値 / 引張強度 / ひびわれ / 付着強度 / 有限要素法 / 鉄筋コンクリート梁 / 曲げ試験 |
Research Abstract |
1.鉄筋腐食により鉄筋およびコンクリートに現れる変状の把握 塩分を含有したコンクリート中に鉄筋を埋め込み、電食試験および乾湿繰り返し試験により,鉄筋の腐食を促進させて,鉄筋の腐食形態・腐食量がコンクリートのひびわれ発生時期,ひびわれ形態などに及ぼす影響を明らかにした。それらには,鉄筋の直径,コンクリートのかぶり厚さ,配筋状態なども関与することが明らかとなった。 2.腐食した鉄筋の応力ひずみ関係および鉄筋の腐食量と許容応力度との定式化 腐食した鉄筋の断面欠損量と鉄筋の降伏点・引張強度・伸び性能との関係を,孔食の程度をパラメータとして明らかにし,腐食鉄筋の構成方程式を導いた。 3.腐食した鉄筋とコンクリートとの付着性状および鉄筋の腐食量と許容付着応力度との関係の定式化 鉄筋径,かぶり厚さおよび配筋状態を因子として,腐食鉄筋の引き抜き付着試験体を作製した。現在,乾湿繰り返し養生により,鉄筋の腐食を促進中である。 4.鉄筋の腐食したRC構造部材の構造性能把握のためのRC構造部材の作製および腐食促進実施 コンクリート中に塩分を含んだ鉄筋比の異なるRC梁試験体を作製し,電食により腐食を促進させ,劣化状態の異なる試験体について単純曲げ試験を行い,耐力・変形性能の低下現象を明らかにするとともに,有限要素解析に用いることができるように,鉄筋とコンクリートとの付着,コンクリートのひびわれ・剥離現象を考慮した付着およびコンクリートの構成方程式を導き出した。 5.RC構造部材の耐久設計手法における適用性検討 今年度までの研究結果をもとに,RC構造部材の耐久設計の基礎となる耐用限界状態(寿命)の算定手法について検討中である。
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