1995 Fiscal Year Annual Research Report
組織制御された金属間化合物中の格子欠陥の構造と挙動
Project/Area Number |
06402050
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
根本 実 九州大学, 工学部, 教授 (90005265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田 文懐 九州大学, 工学部, 助手 (50223631)
佐野 毅 九州大学, 工学部, 助手 (70037810)
堀田 善治 九州大学, 工学部, 助教授 (20173643)
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Keywords | 超耐熱金属間化合物 / 組織制御 / 透過電子顕微鏡 / 小型ダブルシア-試験法 / クリープ変形挙動 / 相分離 / 高温強度 |
Research Abstract |
第3元素を添加したB2-NiAl系,CoAl系,NiTi系化合物,およびLl_0-TiAl系化合物の組織制御を行い,材料試験および電顕による組織観察を行った。得られた結果は以下の通りである。 1.L2_1-Ni_2AlTi析出相を含むB2-NiAlおよびNiTiの強度 (1)合金組成および時効時間を変えることによりミクロ組織は大きく変化した。(2)B2-NiAlおよびNiTiの高温強度はNi_2AlTi析出物により増加した。(3)B2-NiAlおよびNiTi系合金の強度に固溶強化も寄与する。 2.Ni_2AlX(X=Ti,Hf)相を含むB2-NiAlのクリープ変形挙動 (1)B2-NiAlのクリープ特性は少量のHfを添加することにより大幅に改善された。(2)NiAl-2mol%Hfの変形挙動における転位と析出物との関係は引力型である。 3.B2-NiAl,NiAlFeの高温変形挙動 (1)試作小型ダブルシア-試験機の有効性を従来の試験結果との比較により実証した。(2)NiAlに第3元素Feを添加することにより応力指数は6.8から5.0に低下した。 4.Co-Ni-Al系におけるB2(Co,Ni)Al/α-(Co,Ni)相分離 (1)773K時効による硬度は時効時間とともに上昇する傾向がみられた。(2)773Kにおける3〜30h時効組織ではB2母相中にhcp相が析出したが,100〜1000h時効ではfcc相の析出が確認された。 5.TiAl(Ll_0)-(Al,Cr)_3Ti(Ll_2)擬二元系における析出 (1)Ll_0相中へのLl_2相の析出およびLl_2相中へのLl_0相の析出は確認されなかった。(2)高温域のLl_0-TiAl単相領域は温度の低下とともに高Cr側に移動し,Ll_2相および(Ll_0+Ll_2)2相領域も低温度で狭くなり,さらに高Cr側に位置するようになる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] M. Nemoto: "Phase Decomposition and Deformation of Ll_2-Ordered Co-Rich Co_3Ti" Mat. Res. Soc. Symp. Proc.364. 849-854 (1995)
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[Publications] M. Furukawa: "An Investigation of Strain Hardening and Creep in an Al-6061/Al_2O_3 Metal Matrix Composite" Metall. Mater. Trans. A,. 26A. 633-639 (1995)
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[Publications] M. Watanabe: "Intrefacial Structure and Composition in Ni/Ni_3Al Diffusion Couples" Trans. Mat. Res. Soc. Jpn.16B. 1429-1432 (1995)
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[Publications] N. Komai: "Interdiffusivity Measurements and Interface Observations Using Ni/Ni_3Ge Diffusion Couples" Acta Metall. Mater.43. 2967-2974 (1995)