1994 Fiscal Year Annual Research Report
分散協同作業支援環境の構築と仮想オフィスシステムへの応用
Project/Area Number |
06402061
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上林 弥彦 京都大学, 工学部, 教授 (00026311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有川 正俊 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (30202758)
渡辺 正子 京都大学, 工学部, 教務職員 (70127158)
木實 新一 京都大学, 工学部, 助手 (70234804)
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 助教授 (70166099)
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Keywords | CSCW / グループウェア / データベース / オブジェクト指向 / 仮想オフィス / 協調処理 / ハイパーメディア / ワークフロー |
Research Abstract |
オフィスにおける協同作業支援システムのための課題とその実現について検討を行い,プロトタイプの開発を行った. (1)統合された協同作業環境の構築 様々なソフトウェアを統合して計算機内の仮想オフィス環境で協同作業を支援するための基本的な方式を検討し,部屋,机,利用者などをアイコンで表示する仮想オフィス環境のプロトタイプを作成した. (2)動作ビュー機構の実現 動作ビューとは,時間的に分散した作業者が協同で作業を行う場合に,他人が過去に行った作業を柔軟な方法で見ることを可能にする機構である.動作ビュー機構の概念を整理するとともに,過去の作業を検索する言語を設計し,プロトタイプシステムを作成した. (3)ワークフローによる協同作業支援方式の検討 データベースのトリガ機構を拡張し,ワークフローを用いて協同作業を支援する方式を検討した. (4)協調型ハイパーメディアシステムの設計と開発 仮想オフィスシステムにおけるプレゼンテーション資料や文書の共有にオブジェクト指向データベースを基礎とした協調型のハイパーメディアシステムを利用する.特にプレゼンテーションに関する要求仕様について綿密に検討し,システムの設計とプロトタイプシステムの開発を行った. (5)分散教育システムの設計 オフィスにおける教育だけでなく大学等での講義でも利用可能な分散教育システムの設計を行った.また,特に学習者からの質問をデータベースを利用して自動回答を行ったり,質問の蓄積と類似質問の分類を行う機構の開発を行った. (7)会議システムの設計 音声と画像による同期コミュニケーションとEmailやFaxによる非同期のコミュニケーションを統合して支援することが可能な会議システムを実現するために必要な機能の設計をおこなった. (8)インターネットにおける分散共同作業環境についての検討 協調型のハイパーテキストを用いた共同作業支援環境について検討を行った.
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[Publications] S.Konomi,O.Kagawa,and Y.Kambayashi: "VIEW Media:A Multiuser Hypermedia System for Interactive Distance Presentation" Proceedings of the CSCW'94 Workshop on Collaborative Hypermedia Systems. 30-33 (1994)
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[Publications] Y.Kambayashi and Z.Peng: "Object Deputy Model and Its Applications" Proceedings of the 4th'International Conference on Database Systems for Advanced Applications. (1995)