1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06403019
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小林 猛 名古屋大学, 工学部, 教授 (10043324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
魚住 信之 名古屋大学, 工学部, 助手 (40223515)
本多 裕之 名古屋大学, 工学部, 助教授 (70209328)
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Keywords | 人工種子 / 再分化 / 毛状根 / 不定胚 / 機械的切断 / 二次代謝産物 / 保存 / 培養工学 |
Research Abstract |
1 本年度は西洋ワサビを用いて人工種子の内封体として利用できる不定芽の生産工程の開発を行った。まず、大量培養において有効と考えられる液体培養系での検討を行った。人工種子の大量調製を目的とした場合、毛状根の大量断片化が必須である。ブレンダーを用いて毛状根を機械的に断片化することで、大量の人工種子の獲得を可能とした。断片化した毛状根をカイネチンを添加した培養液で再分化させて小植物体を形成させることができた。アルギン酸カルシウムに小植物体を包括するまえに、脱水処理を施すことでカプセル化後の再分化効率が顕著に増大した。 2 西洋ワサビ毛状根で行った人工種子生産工程を、ステロイド化合物を生産する植物のアジュガに応用した。毛状根増殖期にはオーキシンを添加することで増殖速度が増大し培養期間が短縮することが可能であった。再分化培養期では光を照射するだけでは出芽は確認できなかったが、ベンジルアデニンを添加することで再分化がおこり小植物体への再生が進行した。 さらに光で誘導されるように構築したβ-グルクロニダーゼ遺伝子を導入したアジュガ毛状根について検討した。 3 セロリ-不定胚をアルギン酸で包括して培養を進めた場合、遊離してくる植物体は同調性が高いことを発見した。Caイオン濃度を5mM添加して培養を進めることにより、ゲルの崩壊が抑制され100日以上に渡る不定胚の生産が可能となった。
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