1995 Fiscal Year Annual Research Report
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06404011
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
水谷 純也 北海道大学, 農学部, 教授 (50014923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 潤 北海道大学, 農学部, 助教授 (60142197)
田原 哲士 北海道大学, 農学部, 教授 (50001475)
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Keywords | 生態化学的機能物質 / 化学生態学 / 植物二次代謝産物 / 生理活性物質 / 防御物質 / 摂食阻害物質 / 機器分析 / 核磁気共鳴法 |
Research Abstract |
1.マメ科植物ラブラナムのイソフラボノイド類を精査し、新規化合物3種の構造を明らかにした。それらの化合物はプレニル化イソフラボンから、生成すると予想され、生合成的にも興味深いものであった。また、ル-ピンのイソフラボノイドの生成様式を探るために、幼植物のイソフラボンの変動と幼根からの分泌について、定量・定性分析を行い根粒菌との共生の成立に関係するシグナル物質についての研究を開始した。プレニル化イソラボノイドは、ル-ピンの植物病原菌に対する主要な防御物質と考えられている。しかし一方で、それらの成分は一部の微生物によって解毒的代謝を受けることを先に我々は見出していた。今回、その解毒代謝の反応の鍵段階として、プレニル側鎖の二重結合のエポキシ化に関与する酸素添加酵素の存在を証明した。 2.移動能を持たない植物が、多くの植食性動物から身を護ることができるのは、有効に機能する摂食阻害物質のような防御物質を保持しているからと考えられている。引き続き、バンレイシ科、マメ科、ショウガ科等の植物中に含まれる摂食阻害活性物質を単離・構造解析している。これら摂食阻害物質の作用機構や、植食者に対する生理的効果を解析するために、アワヨトウの生体内アミン類の定量と摂食物質取込み時のそれらの変動を解析した。植食動物と植物の“食う食われる"という相互関係に機能している分子機構を解析するうえで示唆に富んだ結果が得られつつある。 3.生理活性物質研究の基礎となる精密構造解析のための核磁気共鳴法の技術開発の一環として、DEPT relay法の測定効率の向上のために二次元化をおこない、2D DEPT CC COSYを新たに作成した。これによって、従来のINADIQUATE法よりも感度よく炭素骨格の直接決定が可能になった。また、異核種C{H}NOE法の改良によって二および三結合離れたHとCとの相関を区別して検出することを可能にし、その有効性をヒトリシズカ成分の精密構造解析において実証した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Jun Kawabata: "2D DEPT C-C relay.Sensitivity-enhanced clean two-dimensional C-C COSY without double-quantum filtration" Journal of Magnetic Resonance,Ser.A. 117. 88-90 (1995)
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[Publications] Yoshihiko Maruta: "Antioxidative caffeoylquinic acid denivanves in the roots of burdock (Arctium lappa L.)" Journal of Agricultural and Food Chemistry. 43. 2592-2595 (1995)
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[Publications] Hubert Gagnon: "Biosynthesis,accumulation and secretion of isoflavonoids during germination and development of white lupin (dupinus albus L.)" Journal of Experimental Botany. 46. 609-616 (1995)
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[Publications] Satoshi Tahara: "Prenylated isoflavonoids-an uptade" Phytochemistry. 38. 1073-1094 (1995)
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[Publications] Yuji Ikemoto: "The effect of antifeedants against the level of biogenic amines in the central nervous system of Lepidopterian insect (Spodoptera litura)" Pesticide Biochemistry and Physiology. 52. 60-70 (1995)
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[Publications] 水谷純也: "生物間相互作用に関わる植物二次代謝産物の化学的研究" 日本農芸化学会誌. 69. 1155-1161 (1995)