1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06404012
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
太田 猛彦 東京大学, 農学部, 教授 (50134797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 久義 東京大学, 農学部(林), 教授 (80191089)
大里 正一 東京大学, 農学部(林), 教授 (30011935)
執印 康裕 東京大学, 農学部, 助手 (60221305)
芝野 博文 東京大学, 農学部(林), 講師 (00143412)
鈴木 雅一 東京大学, 農学部, 助教授 (10144346)
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Keywords | 対照流域法 / 森林の影響 / 雨水流出 / 水収支 / 蒸発散量 |
Research Abstract |
本研究は森林の存在が流域のエネルギー循環、水循環、物質循環に与える影響を対照流域法の手法を用いて、詳細に解明することを目的としている。東京大学千葉演習林の袋山沢の南谷(1.005ha)と北谷(0.825ha)に試験流域を設定し、2流域とも伐採前の状態の記録を蓄積する期間として雨量、流出量、地下水位、土壌水分量、地温の連続観測を継続した。また、樹冠遮断量計測、土壌物理性と根量調査を進めた。水質について降水、地下水、流出水のpH及び電導度の測定をおこなった。エネルギー収支、CO2フラックス、および観測開始に向けて、現在予備観測を進めている。これらの観測は、試験流域は100V電灯線の無い山地にあるのでバッテリ-のみで安定した自記計測が可能な観測システムの構築が必要で、このシステムが整った観測項目から本観測に移行予定である。降雨-流出の応答については、流出モデルを用いた解析が進められている。
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