1994 Fiscal Year Annual Research Report
α-receptorを介した前立腺の収縮に対する内分泌的・物理的刺激の影響
Project/Area Number |
06404057
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河邉 香月 東京大学, 医学部(病), 教授 (20124670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深澤 立 東京大学, 医学部(病), 助手 (90251305)
森山 信男 東京大学, 医学部(病), 講師 (80143501)
本間 之夫 東京大学, 医学部(病), 講師 (40165626)
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Keywords | 前立腺肥大症 / レーザー治療 / 内分泌治療 / α-アドレナリン性収縮 |
Research Abstract |
α-adrenergic agonistに対する前立腺組織の収縮能に関する抗アンドロゲン作用の関与については、除睾したラット前立腺についてその収縮能を検討したところ、明らかな低下がみられた。現在、他の抗アンドロゲン剤を投与して、その反応の変化を検討しているところである。またレーザー照射による熱作用は前立腺のα-agonistへの反応を明らかに変化させなかった。 一方前立腺のα-agonistへの反応の測定に付随して、3つの基本的な問題も検討された。第一は、前立腺組織中には平滑筋が縦横に走り一見方向性はないように見えるが、切片の作成方向により収縮能が違ってくるのではないかという事であった。そこで尿道に対して平行もしくは垂直に切片を作成し、その収縮能を比較した。その結果ほぼ同様の収縮が得られ、切片作成の方向は任意でよいことが示された。また組織内のα-receptorの分布は、偏在ないしは局在しているのではないかという疑問もあった。これについても、receptorの分布には偏在がなくほぼ均等であることが、組織化学的に証明された。第3にはα-receptorのsubtypeについて、主たるsubtypeは何かという問題があった。これについては、α_<1B>typeの関与は少なく、α_<1C>が関与していることが生理学的・組織化学的に証明された。 このように、本来の研究目的についても、またそれに付随した重要な基本的問題についてもその解明に研究を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Moriyama,Nobuo: "Evaluation of α_1-adrenoceptor subtypes in human hypertrophied prostate using[^2H|YM617.an α_1-selective antagonist." Acta Histochem.et Cytochem.27. 219-225 (1994)
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[Publications] Moriyama,Nobuo: "Multidirectional contraction of human hypertrophied prostate." Gen Pharmacol.25. 1459-1464 (1994)
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[Publications] Moriyama,Nobuo: "Age-related changes in alpha_1-adrenoceptors in rat prostate." Urol.Res.(in press).
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[Publications] Moriyama,Nobuo: "Effect of bunazosin,α1-adrenoceptor blocker,on multidirectional contractile response and localization of bunazosin binding sites in human hypertrophied prostate." Gen Pharmacol.(in press).
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[Publications] 本間之夫: "前立腺肥大症の新しい治療法" 日本医事新報. 3652. 37-40 (1994)
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[Publications] Kawabe,Kazuki: "Rationale for the use of α-blockers in the teatment of benign prostatic hyperplasia" Int.J.Urol. 1. 203-211 (1994)