1995 Fiscal Year Annual Research Report
養護・訓練担当教員の専門性及びその養成に関する基礎的研究
Project/Area Number |
06451045
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
瀬尾 政雄 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (50114096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四日市 章 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (20230823)
柳本 雄次 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30114143)
香川 邦生 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (60224341)
藤田 和弘 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (90015876)
草薙 進郎 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80036409)
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Keywords | 特殊教育諸学校 / 養護・訓練 / 特殊教育教師の専門性 / 特殊教育教員養成 |
Research Abstract |
本研究の目的は,平成4年度の科学研究費の補助を受けて行った肢体不自由及び聴覚障害分野の養護・訓練担当教員の資質の向上に関する研究の成果を発展させ,言語障害,視覚障害,病弱などの分野における当該教師の固有の専門性を明らかにするとともに,共通する専門性を明確にすることである。さらに現在大学等の特殊教育教師養成機関における養成の実態と現行免許・養成制度の問題点を明らかにし,その改善策を具体的に提言し,それへの関係者の意見を聴取することで改善に資することである。 本年度は,3年継続の2年度として,現行の特殊教育教師の免許・養成制度の問題点を明らかにするために,「特殊教育教員の免許・養成等の改善に関する意識調査」を都道府県教育委員会の指導主事,特殊教育教員養成大学の教官,特殊教育諸学校長(計約800名)を対象に実施した。その結果の一部を中間報告としてまとめた。その結果,今後の重点課題として,以下のことが明らかになった。 1)基礎免許の修得に関して,「特殊教育科目」を履修させる方策とその科目内容等について実現可能な具体案を検討する。2)特殊教育免許なしで特殊学校教育を可能とする特例規定の改廃に伴う諸問題への対処を現実的かつ具体的に検討する。3)特殊学級・通級指導の軽度障害教育に必要な教員の専門性確保のあり方を研修や養成の観点から具体的に検討する。4)特殊教育免許の取得に際して各種免許に共通な内容の重複を避け,負担を軽減するダブルカウントの方策を検討する。5)基礎免許の種類よりも特免の有無によって養訓や重複指導が可能となる特免の有効範囲の拡大の方策を検討する。6)1障害よりも多障害の専門性を具備した免許・養成のあり方を養護訓練教諭を含め総合的・抜本的に見直して検討する。 また,精神薄弱養護学校100校の教師を対象にしてアンケート調査を実施した。その結果の分析を進めている。
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