1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06451053
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
芳澤 毅 琉球大学, 法文学部, 教授 (90044841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 寛二 琉球大学, 法文学部, 講師 (40253942)
大膳 司 琉球大学, 法文学部, 助教授 (60188464)
井上 講四 琉球大学, 教育学部, 教授 (50136024)
中村 完 琉球大学, 法文学部, 教授 (60044963)
福山 逸雄 沖縄県立芸術大学, 美芸工術学部, 教授 (80208983)
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Keywords | 進路意識 / 進路分化 / 進路分化の規定要因 / 進路指導 / 沖縄県 / 追跡調査 / 自己の内面 / 進学先 |
Research Abstract |
本研究は,昨年度,沖縄県内の高校に入学した高校1年生を対象に,卒業までの3年間追跡調査するために計画されたものである。今回は,その2回目(2年目)の調査を行った。対象者は,22の高等学校の高校生合計1685人(昨年実施されたと同一生徒)であった。調査項目は,高校卒業後の進路の計画,高校の学業成績,高校生活全般,規範意識などである。 本研究は,高校生を追跡的に調査し,高校卒業時の進学行動とそれに至るまでの意識や行動の変化を明らかにし,進学行動を規定する要因を明確にすることである。現段階では(研究開始2年目なので)高校1・2年生時点での進学意識及び生活態度の状態並びにその間の変化しか明らかにすることができない。今回の調査で明らかになったこと及び前回の調査との比較で明らかになったことの基本的な知見を以下に示す。 単純集計の結果,2年生時の全体の7割が進学を希望していること,特に普通高校に在席する者の進学希望者の比率が高いことが示された。この結果は,1年生時と比較すると,「未定」とする者が減少していることに起因していることが明らかである。進学を希望している者でも進学先の種類(文系,理系など)をより明確に決定しているこもあわせて明らかになった。 このことから,進学についてより現実的に思考するようになっていることが示唆されると考えられれるが,それは各高等学校において進路指導の機会が増えていることによっている可能性が高いことが示された。 また,大学進学を希望する理由についても,自分の適性や興味といった比較的自己の内面的な理由によって進学を希望するようになる傾向が強いことも明らかになった。 より詳細な分析は,来年当該高校生が3年生になった後に行われる調査の結果を踏まえて行いたいと考えている。
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