アメリカの博士・修士学位の種類及び取得要件に関する実証的研究

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06451057
• Research Institution: National Institution for Academic Degrees and University Evaluation
• Principal Investigator: 黒羽 亮一 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (80192045)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 森 利枝 学位授与機構, 審査研究部, 助手 (00271578) ; 池 マリ 学位授与機構, 審査研究部, 助教授 (90212753) ; 舘 昭 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (50116282) ; 平 則夫 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (60004553) ; 齋藤 安俊 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (40005236)
• Keywords: 学位 / 博士 / 修士 / 学位取得要件 / 学問学位 / 専門職学位

Research Abstract

本研究は、アメリカの修士・博士の学位の取得要件を調査・分析し、アメリカの学位の実態を明らかにすることを目的としている。平成6年度にはウィスコンシン大学群の2校(マディソン校・ホワイトウォーター校)の全学科の概要を把握するためのプリ調査を行った。平成7年度はその結果明らかになった大学の構造をふまえて、本調査の対象としてマディソン校の2つの学科(研究科)を抽出し、プリ調査と同様に郵送法による調査を行った。
抽出された学科はCollege of Letters and ScienceとCollege of Engineeringの2つである。これら2学科のすべてのデパートメントの学位取得要件の調査を行った。この2学科を抽出したのは主として以下の理由による。
(1)学科に設置されているコース/プログラムの数がLetters and Scienceに59件、Engineeringに16件と多いため
(2)修士・博士の学位に学問学位と専門職学位の区別があることは前年度の成果として明らかであるが、これら2学科がその2種類の学位双方のサンプルとなりうるため
(3)これら2学科を対象とすることによって、人文・社会・自然科学にまたがる広い範囲の学問分野における学位取得要件の情報を得ることができるため
調査に対する回答はLetters and Scienceから41件(回収率69.5%)、Engineeringから9件(同56.2%)得られており、この結果はパソコンを用いてデータベース化した。またデータベースの構築として並行して行った月1回の研究会を通じて、各研究分担者の専門領域の視点からカディソン校の学位取得要件を検討するとともに、国内外の文献を収集・分析して傍証となる学位研究一般の動向の把握に努めた。