1995 Fiscal Year Annual Research Report
情報テクノロジーの進化が、戦略的コントロールに与えるインパクトの研究
Project/Area Number |
06451114
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
浅田 孝幸 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (10143132)
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Keywords | 情報ネットワーク / 戦略的コントロール / 予算管理 |
Research Abstract |
平成7年度においては、平成6年11月に刊行した「情報ネットワークと経営革新」中央経済社を基礎に、戦略的コントロール・システムについての郵送実態調査を実施した。対象は東証上場企業(製造会社)800社余で190社からアンケート表を回収した。現在分析中である。 最近の情報技術は、MIS、DSSさらにはSISへと進化し、組織間のネットワーク・システムとして競争戦略の構築に威力を発揮している。調査データからもすでに現地生産比率が10%を超えた企業がサンプルの50%以上あり、これら企業は、情報ネットワーク・システムを基礎に強力な多国籍小会社を本社との間で計画及び実施レベルで頻発な調査が行なわれていると推測される。 又、実態調査の一貫として大手製造業への聞取り調査も平行して実施した。その結果によれば、企業間の情報ネットワークの発展が、日本企業の強力な系列ネットワーク(価値システム)の国際化やオープン化にインパクトを与えていることが確認された。例えば、会計コントロールシステムが、国際化やグループ管理強化を念頭において、グループ全体の生産性(サイクル・タイム)、コストパフォーマンスを測定する方向へと発展していることが、確認された。 以上から残り一年間の調査では、フィールド調査,郵送調査をまとめると伴に、新たに、国際化とコントロール・システムという視点から調査・研究の拡充の深化を考えていく予定である。
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Research Products
(2 results)