1995 Fiscal Year Annual Research Report
情報化・人間化・環境志向の統合的経営理論の研究-リーン生産方式との関連において-
Project/Area Number |
06451116
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Research Institution | KANSAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大橋 昭一 関西大学, 商学部, 教授 (80067545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 朗 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (70031870)
森田 雅也 関西大学, 社会学部, 専任講師 (40247896)
陶山 計介 関西大学, 商学部, 助教授 (40154629)
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Keywords | 情報化 / 人間化 / 環境志向 / リーン生産方式 / トヨタ生産方式 / ニックリッシュ経営学 / ブランド戦略 / 経営参加 |
Research Abstract |
本年度は資料収集につとめつつ、理論的集約化につとめた。本年度としては、経営のあり方の問題として経営民主化、および日本的経営とドイツ的経営の動向、さらには、理論的体系化の枠組みとしてのニックリッシュの経営学についての考察、経営参加についての研究、マーケティング戦略・ブランド戦略の諸問題についてそれぞれ研究成果を発表している。昨年度から2年間にわたる研究活動のまとめとしては、別途、集約したものを提出している。その内容は、大別すれば3者よりなる。第1は、現実の企業が今日どのような状況と動向にあるか考察した部分であり、日本とドイツについて考察を行っている。第2は、それが情報化、人間化、環境システムとの関係でどのように展開されているか、あるいは展開されるべきかについて究明した部分で、これまでのところでは、人間化の一つの方策としての経営参加と、経営戦略の一貫としてのマーケティング戦略・ブランド戦略を中心に研究をしてきたものである。第3は、経営の理論的体系化に志向した部分で、これまでのところではニックリッシュの経営学に焦点をおいて研究を進めてきた。それに関する研究成果としては、別途、ドイツ語論文も発表し、国際的論議をこころみている。しかし、残念ながら、こうした研究成果をまとめて1冊の本として公刊できるまでにこぎつけることができなかった。今後、その実現にむけて進みたいと考えているが、実質的準備はなしえられたものと思っている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 大橋,昭一: "経営・管理の社会学理論における4方向" 関西大学商学論集. 40. 139-161 (1995)
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[Publications] 大橋,昭一: "Vorlaufer der Lahre iifer die Betriefsgemeins chaft in der deutschen Betriefswits chaflaslehre" 関西大学商学論集. 40. 481-503 (1995)
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[Publications] 陶山,計介: "マーケティング戦略論" 阿部・但神馬編著『流通研究の現状と課題』. ミネルヴァ書房. 128-139 (1995)
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[Publications] 陶山,計介: "自動車産業のマーケティング" 角松編著『日本企業のマーケティング』. 大月書店. 137-172 (1995)
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[Publications] 渡辺,朗: "経営参加" 吉田・大橋編著『現代基本経営学総論』. 中央経済社. 207-223 (1995)
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[Publications] 渡辺,朗: "ドイツ資本会社における共同決定の効果" 和歌山大学経済理論. 271号(予定). (1996)
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[Publications] 大橋昭一・他 編著: "現代基本経営学総論" 中央経済社, 269 (1995)
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[Publications] 大橋昭一・渡辺朗 編著: "ニックリッシュの経営学" 同文舘出版(予定), (1996)