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1994 Fiscal Year Annual Research Report

中世社会と寄合-その建築史的研究-

Research Project

Project/Area Number 06451120
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

高橋 康夫  京都大学, 工学部, 助教授 (60026284)

Keywords中世 / 村堂 / 町堂 / 惣堂 / 寄合
Research Abstract

本年度は地縁共同体の「集会」の場を研究した。
(1)中世巨大都市・京都における町堂の成立と惣堂への展開に関する研究においては、対象とした5カ寺について、おもに寺史を跡付けるべく、、史料の収集を行なってきた。上京の惣堂となった革堂と、下京の惣堂となった六角堂は、観音信仰を基盤とする点で共通するが、しかし惣堂として重要な機能をになった鐘-民衆結集の鐘、時を告げる鐘-のありかたがかなり異なるなど、惣堂と在地社会の関係の複雑さが垣間みえ、新たな論点を見出した。
(2)京都周辺の農村や、畿内・東国・西国の村堂と町堂の成立に関する研究に関しては、薩摩や東北地方の現地調査や、重要文化財の報告書の内容の検討を行なったが、やはり史料などの残存状況はよくなかった。一方、京都周辺や畿内においては、史料も少なくなく、中世村落の状況の中で惣堂を位置付けたり、また惣堂の平面を復原することもできた。
(3)中世の惣堂の建築遺構は、極めて少ないが、その点を捕足するものとして、当初の研究計画には含めていなかったが、均世の惣堂建築に関する史料を収集する作業を行なった。また、村堂に関する文献史料に多少恵まれている京都近郊の近世村落について資料収集を行なった。
(4)地縁共同体の集会の場に関してさまざまな資料を収集したが、それらをパソコンに入力し、研究支援データベースを構築している。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 高橋康夫(共著): "『花の御所と日野富子』" NHK出版, 156 (1994)

  • [Publications] 高橋康夫(共著): "『京の歴史と文化4』" 講談社, 293 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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