1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06451143
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 稔樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (60173845)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
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Keywords | テキスト / 印刷メディア / リスト / レイアウト / テキスト構造 / 情報提示 / テクニカル ライティング |
Research Abstract |
本年度は最終年度であり,研究の総括と共に完成に向けてのいくつかの実験を実施した.過去2年間は,紙メディアにおける実験が主な内容あったが,今年度は電子メディア上におけるテキストの構造について主に研究した. その成果は,以下の通りである. (1)電子メディア上の認知しやすい図的表示として,インターネット等で用いられている話題に関する意見交換を図的に表示する方法を提案した.この方法は,これまでにすでに提案されている階層的な表示を採用する.さらに,これらの意見のキーワードの自動表示と要約文を生成する方法を提案した. (2)上記の方法を,自然言語解析の手法である形態素解析を用いて,インターネット上で誰でもアクセスできるように,実装した. (3)上記の方法による提示を,人間の判断と比較する実験を行った.その結果,人間が抽出したキーワードと要約文を,本システムが同定したキーワードと要約文を比較した.その結果,本システムは,かなり人間の判断に近い内容であることが分かった. (4)キーワードの表示についてさらに研究を追試し,そのキーワードの見易い配置をするアルゴリズムを提案した.この結果,かなり複雑な配置であっても,見易く表示できることが分かった. 以上のように,本年は電子メディアのテキスト構造について,興味深い結果が得られた.
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[Publications] 小沢良男・赤堀侃司・清水康敬: "ハイパーテキスト教材における学習支援システムの開発と評価" 教育システム情報学会誌. VOL,12 No.4. 257-260 (1996)
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[Publications] 関 友作・赤堀侃司: "ディスプレイ表示法の考察によるテキスト読解過程の測定" 信学技報. ET95-94. 17-24 (1995)
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[Publications] 塙 博樹・赤堀侃司: "無向グラフの見やすい配置アルゴリズムの提案とその教育利用" 信学技報. ET95-94. 9-16 (1995)
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[Publications] 高橋弘行・金田克彦・荒井健太郎・赤堀侃司: "履歴情報を組み込んだWWW上の日本語学習教材の開発" 日本教育工学会第12回 全国大会年会論文集. 397-398 (1996)
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[Publications] 石原雅芳・赤堀侃司: "課題付き討論支援のための議論要約システムの開発" 日本教育工学会 研究報告集. 53-60 (1996)
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[Publications] 楊 接期・赤堀侃司: "自然言語処理を用いた日本語作文支援システムの開発" 日本教育工学会 研究報告集. 61-68 (1996)