1995 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成大学におけるマルチメディア活用技術習得のためのカリキュラム開発
Project/Area Number |
06451146
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
近藤 勲 岡山大学, 教育学部, 教授 (50033361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 俊行 岡山大学, 教育学部, 講師 (40231287)
長畑 秀和 岡山大学, 教育学部, 助教授 (70135672)
山本 秀樹 岡山大学, 教育学部, 教授 (40032940)
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Keywords | マルチメディア / 研修プログラム / メディア教育 / 教育養成 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
1 マルチメディア教材開発のための専用システムを構築した。 (1)マルチメディアの実用化を高めるために、最小単位のコンピユ-タネットワークを構築した。 試行事例として、既有のパソコンに加え本研究費で購入したパソコン4台及び周辺機器をもとにLANを構築した。更に当初の計画通り、教材の流通を意図してインターネットへの接続を実現した。 (2)本システムを用いて、独自にマルチメディア教材を設計し制作する。 本学部情報教育コースの第3、4学年の学生21名を対象に「FCAI」及び「ハイパーカード」を用いたマルチメディア型のパソコンソフトの設計と制作及び評価を伴う演示を実習課題として実施した。この設計から演示までの過程を研修プログラムの内容・運営方法と見なして、試行シミュレーションを行った。 2 本マルチメディアシステムの技術習得訓練システムとしての有効性と機能性を検証した。 (1)スタンドアロン型及びインターネット化した使用形態の両面から、マルチメディアシステムとしての有効性と機能性について、本専用システムが検証された。 本システムは、卒業研究遂行のために8人の学生によっても利用され、マルチメディア教材が開発された (2)スタンドアロン型については、上述の通りであるが、インターネット化された形態については、本学部情報教育コースの第3、4学年の学生21名を対象に電子メール、ファイル転送、WWWへのアクセスと情報収集を課題とする実習を行なった。 この実習では、4年生がティーチングアシスタントの役割を果たし、ユ-スウェアの面からも効率の良い技術習得が実現された。 3 本年度の研究成果を中間報告として、全国レベルの学会・研究会で発表し、大勢の研究仲間から多くの貴重な示唆を得て、今後の研究に有益であった。
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[Publications] 近藤 勲: "実践的な教授技術の習得をめだしたシステムの開発とその検討--ロールプレイング法によるマイクロティーチングの実践事例をもとに--" 日本教育工学雑誌. 18(3/4). 137-151 (1995)
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[Publications] 近藤 勲、長畑秀和、今田純江: "一斉集団学習とCAI学習にもとづく学習者の類型化の一検討" 日本教育工学雑誌. 19(4)(印刷中). (1996)
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[Publications] 近藤 勲、山本秀樹、長畑秀和: "教員養成大学における情報教育用研修カリキュラムの開発" 日本教育工学会講演論文集. 11. 49-50 (1995)
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[Publications] 近藤 勲、古市裕一、松下文夫、三宅恭子: "インターネットを利用した教育相談システムの実用化の一検討" 日本科学教育学会報告集. Vol.10,No.2. 1-6 (1995)
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[Publications] 近藤 勲、脇田珠実: "ハイパーカードを用いた「お天気調べ」専用ソフトの開発とその考察" 日本科学教育学会年会集. 19. 295-296 (1995)
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[Publications] Isao KONDOH: "HOW TO UTILIZE COMPUTERS IN EDUCATION,ROUND TABLE SESSION" 日本教育工学会講演論文集. 11. 116 (1995)
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[Publications] 近藤 勲: "『新学校教育全集16 教科書・教材教具』 16" 第3章第2節 グループ学習、個別学習と教材・教具の活用, 189-204 (1995)