1995 Fiscal Year Annual Research Report
理科教材の認知的評価方法の開発と現場教師の実地評価
Project/Area Number |
06451156
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
戸北 凱惟 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (20018659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 純 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80218130)
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Keywords | 評価 / 認知 / 反応速度 / 象徴的距離効果 / 瞳孔反応 / 興味関心 |
Research Abstract |
現在瞳孔面積分析ソフトを中心とした、システムの改良を行い、可変性に富む測定を出来るように試みて、改良を行った。改良によって、画像内の瞳孔以外の像の影響を無視し、瞳孔直径を測定するアルゴリズムでプログラムを作成し、制止画データの読み込みを可能とした。 本年度の初期は、動画情報を安定して測定できる測定条件を得るために、瞳孔面積と瞳孔画像を同時並行に記録し、安定して測定するための瞳孔画像の条件を検討した。その結果、瞳孔撮影位置によって結果が著しく不安定になることが明らかになった。しかし、ある範囲内に瞳孔位置を定めると結果が安定していた。また、同一被験者に対して同じ画像を繰り返し見せ、瞳孔面積の変化を測定した。現在、基準瞳孔面積の測定方法を確定する調査を行っている。 既存の象徴的距離効果(反応速度法)に関しては、小学生を対象に興味・関心の測定を行った。前年度は少数の被験者を対象として、解剖が児童に対して与える興味・関心に関する影響を実証的に測定することが出来た。本年度は被験者を増加させて、前年度の結果を検証した。また、解剖が理科という教科に対してどのような影響を与えるかを調査した。その結果、解剖によって解剖対象に対する興味が増加することを明らかにした。同時に、解剖実習は理科という教科に対する興味・関心に影響を与えないことを明らかにした。 しかし、瞳孔撮影装置納入業者の倒産にともなう、機器導入の遅れが全体的に影響している。
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