1994 Fiscal Year Annual Research Report
スペースライダー用送信レーザシステムの基礎開発研究
Project/Area Number |
06452130
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
野村 彰夫 信州大学, 工学部, 教授 (00115362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 親生 東京都立大学, 工学部, 助教授 (80145664)
斉藤 保典 信州大学, 工学部, 助教授 (40135166)
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Keywords | スペースライダー / ライダー / レーザ / リモートセンシング / 地球大気環境 |
Research Abstract |
1.和周波混合によるレーザシステム 和周波混合によりナトリウムD_2共鳴線(589nm)に同調させた発振を行うための2波長(1319nmと1064nm)同時発振YAGレーザシステムの設計・製作を行った.10月下旬に本システムの基本となる1319nmで発振するYAGレーザが納入され,その後,同時発振に必要な光学素子及び部品(ミラー類,偏光素子,波長板,波長選択素子及びこれらのマウント)および光学定盤を揃え,2月末までに装置の組上げが完了した.3月から同時2波長発振の特性を求める基礎実験をスタートさせた.次年度は,基礎特性の実験結果をベースにして,非線形結晶を用いた和周波混合によるナトリウムD_2共鳴線への同調実験を行う予定である. 2.差周波混合によるレーザシステム 差周波混合による金属原子(ナトリウム,カリウム,鉄)の共鳴線への同調実験については,現有のYAGレーザ励起Ti:Sapphireレーザに本研究費で購入したアンプシステムを付加して,カリウムの共鳴線である769.9nmの高出力発振実験に成功した.さらにこの送信レーザを用いてフィールド実験を行い,中間圏カリウム原子層の高度分布観測に使えることを確認した.次年度は,非線形結晶を使った高調波及び差周波技術による鉄及びナトリウム共鳴線に同調させた発振実験を行う予定である.
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