1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06452131
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
池田 光男 京都大学, 工学部, 教授 (30016604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 泰一郎 京都大学, 工学研究科, 助手 (90232305)
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Keywords | 照明認識視空間 / 色モード / 色の見え / 照度レベル |
Research Abstract |
私たちがある空間に入ったとき、その空間内の諸物体の明るさや色などが所期視覚情報となって、その空間の照明状態が認識できる。この認識のことを照明認識視空間という。本研究は、D型光源で照明された被験者の居る空間(D室)から、それと異なるA型光源で照明された別の空間(A室)を見たとき、A室に置いた色票の色が両室を結ぶ窓の大きさ、D室の照度レベルに応じてどのように変化するかを検討した。窓の大きさは一辺が2,4,8,20度の4種類、D室の照度は0,0.1,0.32,1,3.2,10,32,100,270lxの9段階とした。A室の照度は270lx一定とした。テスト色票は9種類採用した。その結果、A室へのD室からの影響はD室の照度レベルが0lxから1lxまではほぼなく、1lxから両空間の照度が等しくなるまでは被験者室の照度の上昇と共に増大することが分かった。またテスト色票の色は照度の上昇とともにあるものは変化し、あるものは変化しない、また変化するものもその方向が色相環上で互いに逆方向のものがあるなど、複雑な変化をしたが、その理由を色度図によって説明した。 この研究結果から、2つの空間の間に成立する連続感最大点の研究の重要性に気づき、両室をともにD光源で照明した状態でD室の照度を可変とし、どの照度レベルで両室が連続して見えるかを検討した。その結果、D室の照度はA室の照度の約10分の1であること、またD室の照度の調節にはある程度の許容範囲のあることが分かった。
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Research Products
(2 results)