1995 Fiscal Year Annual Research Report
コンカレントエンジニアリングのための対象モデリングと多領域最適化に関する研究
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06452169
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
赤木 新介 大阪大学, 工学部, 教授 (50127172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣川 敬泰 大阪大学, 工学部, 助手 (80252609)
藤田 喜久雄 大阪大学, 工学部, 助教授 (10228992)
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Keywords | 設計工学 / コンカレントエンジニアリング / 設計最適化 / 多領域最適化 / モデリング / 歯車伝達機構設計 / リンク機構設計 / トルクコンバータ設計 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は,コンカレントエンジニアリングを実現するためのコンピュータによる支援の方法を確立することである.このための具体的な研究課題として「総合的な対象モデリング」と「多領域最適化手法」を取り上げた.昨年度は各種の設計処理を総合するためのモデリング手法を,オブジェクト指向プログラミングを導入することにより構成するとともに,多領域最適化の問題についても,複数の設計目標間の強調化を行なうための手法を確立し,これを設備として購入のワークステーションを用いて具体化した.本年度は,以上のような成果をもとに具体的な事例についてシステムの開発を行なうとともに,その有効性を確認した.対象事例と主な成果は次のとおりである. 1.機器配置配管設計総合化設計問題…一般に機械製品は機器と配管から構成されているものが多いが,空調機に対象としてこの種の設計に対して統合的なモデルの構成を行ない,コンカレント設計の支援を可能にした. 2.リンク機構設計の多領域最適化問題…機構設計に加えて機構部材の強度評価を統合化した多領域最適化問題を構成するとともに,油圧ショベルの実設計問題を対象に最適設計手法を確立した. 3.トルクコンバータの形状最適化問題…乗用車のトルクコンバータの形状設計問題を対象に多目的最適化計算を実行し,高効率の翼形状の設計手法を確立した.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Fujita,K.: "A Framework for Component Layout and Geometry Design of Mechanical Systems : Configuration Network and its Viewing Control" Proceedings of the 1995 ASME Design Engineering Technical Conferences. 1. 515-522 (1995)
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[Publications] 藤田喜久雄: "形態の段階的詳細化と視点管理による配置設計統合化支援システムの構想" 日本機械学会 第72期通常総会講演会 講演論文集(IV). 347-348 (1995)
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[Publications] 藤田喜久雄: "空調機ユニット設計のための配置配管統合化設計支援システムの構築" 日本機械学会 関西支部 第70期定時総会講演会 講演論文集. 28-30 (1995)
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[Publications] 藤田喜久雄: "自動車駆動系の多目的最適設計に関する研究-トルクコンバータ形状の最適化-" 日本機械学会論文集C編. 62-594. 802-808 (1996)
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[Publications] 赤木新介: "分割法を用いたリンク機構の多領域設計最適化に関する研究" 日本機械学会 関西支部 第71期定時総会講演会 講演論文集. (発表予定). (1996)
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[Publications] 藤田喜久雄: "コンフィグレーションネットワークとその視点管理に基づく配管設計支援システムに関する研究" 日本機械学会 関西支部 第71期定時総会講演会 講演論文集. (発表予定). (1996)
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[Publications] 赤木新介: "新交通機関論" コロナ社, 328 (1995)