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1994 Fiscal Year Annual Research Report

平歯車の歯面間に形成される潤滑油膜厚さの研究

Research Project

Project/Area Number 06452170
Research InstitutionFukuyama University

Principal Investigator

寺内 喜男  福山大学, 工学部, 教授 (70034296)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野西 利次  福山大学, 工学部, 助教授 (10237860)
Keywords平歯車潤滑油膜厚さ / 光干渉法 / 非ニュートン流粘性理論 / スキーズ作用 / 振動発生機
Research Abstract

平成6年度は理論解析によってかみあい歯面の滑りに基づく油温上昇と非ニュートン流粘性理論の影響を考慮して歯先より歯元に亘ってのかみ合い位置が移動した場合の油膜厚さを計算した。また一方で本科研費の交付金によって試作した平歯車潤滑油膜厚さ測定装置を使用して油膜厚さを実測した。本装置の特徴は滑らかな歯面(鏡面仕上げ)とサファイア平板(ラック歯面に相当)との間の油膜厚さを光干渉法によって測定することにある。このために歯先より歯元に順次かみ合い点が移動しても、顕微鏡で観察される干渉図形のあらわれる位置を動かさないことが必要であり、装置の設計の要点は、歯車の中心を動かすことによって、かみ合い線上をかみ合い点が移動する距離だけ逆に引き戻して、干渉図形が顕微鏡の定位置にくるような機構にした。また歯先より歯元に向かってかみ合い線上の移動速度が等速度になるように歯車の中心をカムによって動かす機構を採用した。したがって平歯車とラックのかみ合が再現されている。現在まで定速度における実験を行ったが、かなり精度高く油膜厚さが測定できることが判った。これらの実験結果を先に述べた理論回析の結果と比較してほぼ一致し、妥当な結果が得られている。さらに今後速度、潤滑油の種類を広範囲に亘って実験を行いたい。
つぎに小型振動発生機によって円筒や球を振動させて、いわゆるスキーズ作用が油膜形成にどのような影響を与えるかを予備実験によって確かめた。平成6年度にこれらの装置を完成させたので、7年度にこれらの装置を使用して、各種の潤滑油について広く実験を展開し、また測定精度を高めたい。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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