1994 Fiscal Year Annual Research Report
電圧フリッカ対策と高調波抑制を目的とした直列形アクティブフィルタの研究
Project/Area Number |
06452202
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
赤木 泰文 岡山大学, 工学部, 教授 (80126466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 英明 岡山大学, 工学部, 助手 (40238580)
小笠原 悟司 岡山大学, 工学部, 助教授 (40160733)
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Keywords | 電圧フリッカ / 高調波 / 直列形アクティブフィルタ / サイリスタ整流回路 / PWMインバータ |
Research Abstract |
6.6kV受電の高磁場発生用サイリスタ整流器(8MW)は,マグネットコイルに23kAの直流電流を供給し,15Tの高磁場を発生することができる。このようなサイリスタ整流器には,10^<-4>/8Hrの高安定度と10^<-4>(peak to peak)の低リプルが要求される。しかし,上位系統の154kV系に設置された大容量アーク炉が下位系統の6.6kV系に電圧フリッカを発生し,これが原因で低周波(1〜20Hz)のリプル電流がマグネット電流に重畳するという問題点が指摘されていた。さらに,このような大容量サイリスタ整流器は他の需要家の電力・電子機器に高調波障害を引き起こす恐れもある。 本研究は,高安定度と低リプルが要求される高磁場発生用サイリスタ整流器の交流側に接続し,電圧フリッカと高調波を同時に抑制することのできる直列形アクティブフィルタを開発しようとするものである。平成6年度では,以下の点を明らかにした。 1.実システムの電圧フリッカ(1〜20Hz)を正確に模擬できる電圧フリッカ発生装置(3kVA)を設計・製作した。これは,三相電圧形PWMインバータ(3kVA)を整合変圧器を介して系統と直列に接続し,系統電圧に電圧フリッカを発生させようとするもので,直列形アクティブフィルタの応用と考えることができる。 2.IGBTを用いた直列形アクティブフィルタ(3kVA)を設計・製作して基礎実験を行い,安定した動作特性を確認した。 3.研究室の受電設備(200V 150A)に電圧フリッカ発生装置,交流フィルタ(8kVA),サイリスタ整流器(20kVA)を接続し,直列形アクティブフィルタの基本的な補償特性を実験により確認した。これらの研究成果をまとめた論文を電気学会論文誌に投稿している。
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Research Products
(1 results)