1994 Fiscal Year Annual Research Report
知的通信用CG手話画像作成システム構築と通信衛星ネットワークでの手話動画伝送実験
Project/Area Number |
06452237
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青木 由直 北海道大学, 工学部, 教授 (90001180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
初田 健 北海道工業大学, 工学部・応用電子工学科, 教授 (10198757)
棚橋 真 北海道大学, 工学部, 助手 (90250480)
川嶋 稔夫 北海道大学, 工学部, 助教授 (20152952)
山本 強 北海道大学, 大型計算機センター, 助教授 (80158287)
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Keywords | 手話画像 / 知的通信 / コンピュータグラフィックス画像 / 通信衛星画像伝送 / テクスチャマッピング / 実験地球局 |
Research Abstract |
知的手話画像伝送のため、キーボードからの日本語入力に対して、その意味を表わす手話画像を生成するコンピュータグラフィックス(CG)システムの構築を試みた。まず、従来の研究を踏襲しながらCGシステムの改良を行った。実時間に近づけたCG手話画像表示も研究の最終目的で、そのためにCG手話画像表示の高速化が問題となっている。これに対処するため、マスク合成による高速化の研究を進めており、成果が得られた。この方法は、手話のテクスチャデータを変形合成し、マッピングを行う方法であり、従来のパッチの張り合せにより手の形を表示するCG技法に比べると、表示速度を格段に向上させることができるようになった。通信衛星による手話画像伝送については、研究室にある実験地球局を利用して、日本サテライトシステムズの通信衛星用トランスポンダを利用した折り返し通信により、手話画像生成のCGプログラムのテキストデータを送受信することで、CG静止画像を等価的に伝送する知的通信の基礎実験を行なった。この実験では、予想通り、受信データからCGの手話画像を再生して表示できた。これらのプログラム伝送によるCG画像伝送実験と平行して、今後の手話の動画像伝送の予備的実験として、医療画像の動画の伝送実験を行って結果を得ている。衛星通信実験の次の段階として、現在コンピュータネットワークと衛星通信をつなげるためのインターフェース部分の開発を行っており、他大学の実験地球局との通信実験の準備を進めている。この準備により他大学の実験地球局との通信実験が行える見通しが立っている。さらに衛星通信実験がよりスムーズに行えるように、地球局の整備を行ったのも本年度の成果である。
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[Publications] Y.Aoki: "Sign Language Image Processing for Intellgent Communication by a Communications Satellite" Procs.of International Conference on Acoustics,Speech & Signal Processing. vol.5. V-197-V-200 (1994)
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[Publications] 棚橋真: "マスク合成による手話画像の高速生成法" テレビジョン学会技術報告. ITE TR vol.18. 7-12 (1994)