1994 Fiscal Year Annual Research Report
ス-パコンピュータによる超高速トラヒックシミュレーション
Project/Area Number |
06452239
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 良明 東京大学, 工学部(試), 助教授 (30133086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田崎 良三 東京大学, 工学部(試), 助手 (30143390)
清水 修 東京大学, 工学部(試), 助手 (20011182)
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Keywords | ス-パコンピュータ / トラヒック / シミュレーション / ベクトル演算 / タイムドリブン / イベントドリブン |
Research Abstract |
1.トラヒックシミュレーションでは,本来ベクトルがほとんどないので,ス-パコンピュータを有効に利用するには,いかにベクトル化を多く行うかが鍵となる.本研究では,まず,回線交換を対象として,各ノード間の呼の生起・終了(事象)やリンクの同時接続数などをベクトルとして表した.また,事象の発生はイベントドリブン的に行い,時間の進行はタイムドリブン的に一定の小さなステップごととした.発生した事象は,各時点ごとに用意されている事象ベクトルに記憶され,時間の進行とともに,それが取り出されてベクトル演算が行われる.以前に行った予備的検討においては,タイムドリブン的な部分ではベクトル演算が多く行われるが,イベントドリブン的な部分では未だスカラ演算がかなり残っていた.そこで,このスカラ演算の部分をベクトル化する方法を検討し,更に速度向上を図った. 2.パケット交換を対象として,シミュレーションにおける計算のベクトル化を検討した.その結果,回線交換の場合ほどではないものの,かなりの速度向上を行うことができた.更に,ATMのシミュレーションについても検討中である. 3.本研究では,最終的には,シミュレーションの計算にはス-パコンピュータを用い,入出力部分すなわちマンマシンインタフェースにはワークステーションを用いる予定である.そこで,まず,ス-パコンピュータとワークステーションとの間で効率よく情報をやり取りする方法について検討した.また,ワークステーション側のマンマシンインタフェースのソフトウェアを一部作成した.
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