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1994 Fiscal Year Annual Research Report

伝統の間と現代の間に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06452301
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionKobe Design University

Principal Investigator

廣川 美子  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (40001234)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阪口 明弘  (財)日本建築総合試験所, 研究員 (10215618)
三上 晴久  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (80229658)
Keywords「間」 / 心理作用 / 凝集 / 発散 / 期待感 / 体験の切断 / 時間空間体験 / 「間」の寄り来るところ
Research Abstract

本研究は、季節的に異なる風と風の間断を感じとる時間空間体験から日本文化の「間」は確立されたとの仮説から出発した。平成6年においては、「間」の寄りきたるところを、年間の季節の移り変わりと京都の町家の生活(年中行事)との関連で考察した。その結果、耐えられるぎりぎりまで続く冷たさ、室内の陽射しから春の訪れを感じつつも変わらず続く冷たさ、春の暖かさ、初夏の爽やかさ、耐え切れぬ程続く梅雨のうっとうしさ、梅雨から即時の猛暑への劇的な変化、耐え切れぬ程続く猛暑、突然の涼風がもたらす秋の訪れ、そして冬の冷たさ等、季節ごとにメリハリのある変化に富んだ時間空間体験(特に体感気候においての)と「間」の関連が考察された。体験の切断(急激な変化)と耐えられるぎりぎりまで続くうっとうしさ、猛暑、冷たさ、及び、気持ちとエネルギーを来るべき快感なものへと向け、そこへつながる何かを媒介として、期待感を創生し、高揚し、凝集し、充足させていくという文脈としての一連の心理過程が町家の年中行事と生活の中にデザインされていることが考察された。このような中にも、相前後する時間空間体験を最も効果的につなぐつなぎ方の概念の一つである「間」の寄りきたるところがある、と考察される。今後、町家の生活における時間空間体験のつなぎ方を、ここで述べたような「間」の概念に基づき、明るさ、暗さ、風の流れ、匂いなどを用いてデザインする手法の提案につなげていきたい。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 廣川 美子: "The Research on the「間」(その2)" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 第35号(予定). (1995)

  • [Publications] 廣川 美子: "京都の町家の生活と「間」" 日本建築学会大会学術講演梗概集. (予定). (1995)

  • [Publications] 廣川 美子: "京都の町家の風と「間」" 建築士 Vol43 No503. 8月号. 16-16 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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