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1996 Fiscal Year Annual Research Report

日本の間と現代の間に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06452301
Research InstitutionKobe Design University

Principal Investigator

廣川 美子  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (40001234)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阪口 明弘  (財)日本建築総合研究所, 研究員
三上 晴久  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (80229658)
Keywords間 / 順応水準 / 心理作用
Research Abstract

「間」とは一連の心理作用の創出を目的としたデザインの概念であり、一連の心理作用の創出の中で最終の心理作用(目的の心理作用)を効果的に発現させるためにその直前の心理作用を中立にしている、即ち、中立の心理作用が繋ぐその前後にあるほぼ同質の心理作用を効果的に発現させる(変化を感じさせる)ことを目的としたデザインの概念であると考察される。
中立の部分でその以前の環境に順応した順応水準を零にリセットし直し、そのことによって、中立以前の環境と中立以後の環境の間に存在する小さな質の違いを大きな質の違いに変化させているのである。
これは風と風の間断の感じ方から日本の「間」がより来たっていると仮説した廣川の考え方と斉合している。
目覚まし時計の音を例にとって説明する。目覚まし時計が鳴り始めたときにはその音を聞いた人は、その音に順応していないので、その音の新しい刺激に敏感に反応する。しかし、音が鳴り続けるとその音に順応していく(目覚ましの音に順応水準が近づいてゆき目覚ましの音を刺激として感じなくなる)。そのときに目覚まし時計の音を止めて、そこでまたもう一度目覚まし時計の音を鳴らすと、その音を又新しい刺激として感じて、敏感に反応する。目覚まし時計を止めて物理的な刺激を零としてやることによって、順応水準をリセットしているのである。(この部分はSD法で調査した場合には中立に評価される所である)一連の心理作用の創出の中の最終部分の直前に期待感を保ちつつ中立な心理作用が挿入されている。
このような間の概念は視覚にというよりは、味覚、嗅覚、皮膚感覚等のデザインに多く見られる概念である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 廣川美子: "A Research on the「間」 その3" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 第37号(予定). (1997)

  • [Publications] 廣川美子: "高桐院のつなぎ空間に関する研究-移動過程の経時評価" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 第36号. P13-P16 (1996)

  • [Publications] 廣川美子: "高桐院のつなぎ空間に関する研究-経時評価の組み合せとその概念化" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 第36号. P17-20 (1996)

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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