1996 Fiscal Year Annual Research Report
身障者の避難行動特性に基づく空間の安全化手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
06452304
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉村 英祐 大阪大学, 工学部, 助教授 (50167011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 直人 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (60248169)
阪田 弘一 大阪大学, 工学部, 助手 (30252597)
横田 隆司 大阪大学, 工学部, 助手 (20182694)
柏原 士郎 大阪大学, 工学部, 教授 (70029164)
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Keywords | 火災 / 身障者 / 避難行動 / アンケート / 阪神・淡路大震災 / 意識の変化 |
Research Abstract |
1.阪神間に存在する下肢障害者団体の協力を得て,建物からの避難に対する意識についてアンケート調査を実施した。その結果,これらの人々が日常利用している施設に対する避難上の不安,避難行動能力,火災時の対応,火災時に有効と思われる避難施設などを明らかにした。 2.アンケート調査終了直後に阪神・淡路大震災が起こったが,アンケート対象者の大半が被災地に住んでいたので,地震後の火災時の避難に対する意識の変化を調べることを主目的に,再度同じ人を対象にアンケートを行った。結果を以下に要約する。 (1)地震直後の行動は,日常の移動能力や体験震度が関係する。 (2)火災時の避難に不安を感じない階の回答比率は地下1階,地上2,3階を中心に低下し,地下2階,地上4階になると全員が火災時の避難が不安と回答するなど,地震の影響が明確に見られる。 3.不特定多数の利用者が見込まれる大規模建築における身障者の避難対策を防災計画書をもとに分析し,その問題点を指摘した。 4.病院,老人ホーム,養護学校などにおける建築上の避難安全対策の実例の収集・分析を行った。 5.身障者と健常者を区別しない避難・安全計画手法のうちデザイン的にすぐれた事例を収集・分析し,避難・安全計画におけるノーマライゼーションの可能性と将来像を検討した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 田中直人: "阪神・淡路大震災における下肢障害者の避難行動のアンケート調査-福祉のまちづくりの視点からの復興計画の提案-" 地域施設計画研究. 14. 357-364 (1996)
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[Publications] 平井則行: "アンケート調査による下肢障害者の日常行動能力と避難行動能力の関係" 日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 35. 393-396 (1995)
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[Publications] 吉村英祐: "アンケート調査による阪神・淡路大震災前後の下肢障害者の避難行動に対する意識の変化" 日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 36. 405-408 (1996)
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[Publications] 田中直人: "アンケート調査による阪神・淡路大震災時の下肢障害者と健常者の避難行動の比較" 日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 36. 409-412 (1996)
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[Publications] 吉村英祐: "阪神・淡路大震災を経験した下肢障害者の避難行動に対する意識の変化" 日本建築学会大会学術講演梗概集E. 657-658 (1996)
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[Publications] 田中直人: "身近なユニバーサルデザインへの取り組み 公共施設" 建築と社会. 880. 51-53 (1995)