1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06452316
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴田 修一 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00235574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 哲司 東京工業大学, 工学部, 助手 (90221647)
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Keywords | 金属超微粒子 / 非線形効果 / イオンビーム照射 |
Research Abstract |
銀イオン添加の容易さがP_2O_5>GeO_2>SiO_2>Al_2O_3系ガラスの順であることを考慮し、まず高濃度に銀イオンを含有するガラスとして、P_2O_5-Al_2O_3-Ag_2O系及びP_2O_5-GeO_2-Ag_2O 3成分系ガラスを作製し、ガラスの基本的性質(ガラス化範囲、光学的性質、耐水性等)について明らかにし、使用できる組成の選択を行った。このガラスを基板として用い、Ar^+,N_2^+,O_2^+イオンを照射し、確かに数十nm直径の銀超微粒子が析出することを、銀の微粒子に特有な光吸収(プラズマ吸収)の発現や、電界放射型走査電顕(FESEM)による観察によって確認した。析出銀超微粒子の濃度は、波長420nmに出現するプラズマ吸収の強さによって比較することができ、ガラスへの添加銀イオン濃度やイオン引き出し電圧が高い程、強い吸収が出現することが示された。 各種イオンビームを高濃度銀イオン含有ガラスに照射し、銀超微粒子を析出させる基本的実験に成功した。予想通りガラス基板の表面下で、約100nmの厚さの微粒子析出層が形成され最高20000cm^<-1>の吸収係数を得ることができた。このことから、初期の目的は達成できたと言える。
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Research Products
(1 results)