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1994 Fiscal Year Annual Research Report

細胞接着因子を利用した脳選択的ドラッグデリバリー

Research Project

Project/Area Number 06452376
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

寺崎 哲也  東京大学, 薬学部, 助教授 (60155463)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 雅代  東邦大学, 薬学部, 講師 (40240741)
加藤 将夫  東京大学, 薬学部, 助手 (30251440)
杉山 雄一  東京大学, 薬学部, 教授 (80090471)
Keywords血液脳関門 / ポリオウイルス / ウイルス受容体 / 細胞接着因子 / ドラッグデリバリー / ウイルス感染 / モノクローナル抗体 / トランスジェニックマウス
Research Abstract

本年度は、中枢選択的に感染するウイルスとして知られるポリオウイルスについて、その受容体に対するin vitro結合特性とin vivo組織発現特性を明らかにした。抗ポリオウイルス受容体抗体(P286)及びポリオウイルスワクチン株(sabin1)について、ポリオウイルス受容体遺伝子を導入した細胞(Lα)を用いて結合性を測定した。P286及びsabin1のKd値は、それぞれ5.33 nM,0.272 nM、Bmaxとして58.1fmol/10^5 cells,5.21fmol/10^5 cellsが得られた。さらに、ポリオウイルス受容体遺伝子を導入したトランスジェニックマウスTg21に対して、P286或いはsabin 1を静注後の各組織における組織血漿間濃度比を測定したところ、ウイルス受容体とウイルスの組織間分布特性に良好な相関関係が得られた。したがって、ポリオウイルスの感染初期過程としての組織分布過程にポリオウイルス受容体が支配要因として働いていることが明らかになった。一方、血液脳関門にこのポリオウイルス受容体が選択的に発現していることが脳選択的感染の機構を説明する最も有力な仮説として提唱されてきたが、本研究では抗ポリオウイルス受容体抗体の脳への分布性は非常に低い結果が得られた。この原因としてトランスジェニックマウスにおける導入遺伝子の発現の組織選択性がヒトと異なる可能性ある。さらに、ポリオウイルス毒性株(mahoney)について検討したところ、sabin1より少なくとも10倍高い脳移行性が見られた。さらに、この組織分布性はP286で完全に阻害されたことから、組織分布にウイルス受容体の介在が示された。今後は、ウイルス受容体を介した血液脳関門透過機構と中枢選択的感染性の関係について検討する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 堀切勇児: "ポリオウイルスの組織移行性とレセプター発現:抗ウイルスレセプターモノクローナル抗体を用いた解析" DDS研究の進歩. 3. 43-52 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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