1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06452377
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 敦史 広島大学, 医学部, 助手 (30261225)
小澤 孝一郎 広島大学, 医学部, 講師 (10211822)
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Keywords | 磁場 / キャピラリー電気泳動 / 分離法 |
Research Abstract |
1.超磁気クロスフィールド(CF)キャピラリー電気泳動法の基礎開発 (1)キャピラリー電気泳動に及ぼす磁気の影響 超強力永久磁石のギャップ中に、コイル状に巻いたキャピラリーを挿入し、種々の電場、イオン強度での、電気泳動・移動度の変化を調べた。その結果、磁場が無い時に較べ、磁場があると電流値は減少し、動きが遅くなっている事が分かった。 (2)電気泳動移動度への磁場の影響 p-aminosalicylic acid,p-aminobenzoic acid,1,8-anthraquinon disulfonic acidを磁場の有無で、分離してみると、磁場が無いと十分分離しなかったものが、磁場をかける事で、保持時間が全体的に遅れ、大きく分離した。しかし、ピーク幅が広がっておらず、分離能は格段に向上した。 (3)ミセル導電クロマトグラフィーへの応用 ミセルの移動速度は、磁場の適用により遅れ、界面活性剤の濃度を増やす事により更に遅れ、保持ウインド-が広くなった。このお陰で、分離される物質の数が増やせる事が分かった。 2.2次元分離法の予試験 ペーパークロマトグラフィーを1次元目で行い、これを、磁場のギャップ中に挿入して磁場の影響を見た。その結果、一部の物質(色素)が、直線から離れ、確かに、横方向の力を受けていることが判明した。しかし、この手法では、分離バンドの幅が広く、分離能は、改善されないと、分離場としては不十分である事が分かった。
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