1995 Fiscal Year Annual Research Report
情報工学系短大における基礎的数学の内容と対話型数学CAIによる教育の研究
Project/Area Number |
06452383
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Research Institution | Tokai University Junior College |
Principal Investigator |
柴田 正憲 東海大学短期大学部, 教授 (80170900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 勝久 東海大学, 教育研究所, 助教授 (70119668)
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Keywords | 対話型数学CAIシステム / 情報数学教育 / ハイパーメディア / ハブ型教材構成 / 動的カリキュラム / 学習者指向 / MACAIシステム / Max |
Research Abstract |
私立短期大学新入学生の多様化に対する対策として、学力の低い学生を対象として実験的数学CAIシステム及び教材を作成し、情報工学系学科にふさわしい基礎的数学の内容とその教育法をCAIを通じて研究するとともに、数学VAI専用システムの完成を目指してきた。これまでに、数学CAIシステムの土台となるオーサリングシステム、ユーザシステム、各部の構成の詳細な仕様とその作成、表示作成、数式エディタMaxと数式処理システムMATHEMATICAとのインターフェースの基本システム作成、実験教材の作成等を終了した。また、この間の全国情報工学系短期大学へのアンケート調査によると、情報工学系の基礎的数学についての考えは、大きく3つに分けられ、電気通信系における線形代数学・微積分学・情報理工学系での数値解析を含む離散数学、情報応用系での論理学等を中心とした離散数学であることも把握できた。数式・記号の処理についての数式処理システムMathematicaの利用は、「MACAI構想」にるMACAI形式への数式データ変換によって、Mathematicaカーネルとのインターフェースの基礎研究が進んでおり、数式・記号入力の為の数式エディタMax(メイカイ)については本年度中にカット&ペーストでの数式・記号のテキスト上への貼り付けは完成予定である。CAIシステムでは最も重要なCMIについては、学習データによるハブ型のカリキュラムコントロールをはじめ、学習者指向、動的カリキュラムを目指してきてかなりの結果を生んだと考える。今後は、本研究の中で最も重要な「対話型」数学CAIシステムを完成させるには、通信機能を十分に生かすことのできる新OSを含めた各アプリケーションソフトのバ-ジョンアップに伴う対応が必要であると考える。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 柴田正憲: "数学CAIシステム『明解』の概要と特色" 第8回情報処理教育研究集会発表論文集. Vol.8. 663-666 (1995)
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[Publications] 柴田正憲: "数学CAIシステム『明解』のCMIと数式エディタMaxについて" 東海大学短期大学部情報通信技術研究所報. Vol.94. 11-17 (1995)
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[Publications] 柴田正憲: "Windows対応数学CAIの開発" 数学教育学会研究紀要秋季年会発表論文集. Vol.95. 13-16 (1995)
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[Publications] 柴田正憲: "情報工学系短大における基礎的数学について-全国アンケート調査報告-" 日本数学教育学会誌「数学教育」. Vol.77. 559 (1995)
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[Publications] 柴田正憲: "Applying Order Theoretic Methods for Instructional Material Contents" The 5th Five Nations Conference on Mathematics Education. Vol.5. 153-157 (1995)
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[Publications] 河村勝久: "ファジィ理論による教材構造分析" 数学教育学会研究紀要秋季年会発表論文集. Vol.95. 169-172 (1995)
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[Publications] 柴田正憲: "情報科学のための離散数学" コロナ社, 200 (1995)