1994 Fiscal Year Annual Research Report
事例・アルゴリズム・略画の統合に基づく画像からの知識獲得に関する研究
Project/Area Number |
06452400
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鳥脇 純一郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 純一 中京大学, 情報科学部, 教授 (30126891)
清水 昭伸 名古屋大学, 工学部, 助手 (80262880)
斉藤 豊文 名古屋大学, 工学部, 助手 (40235057)
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Keywords | 知識獲得 / スケッチ / 画像処理 / 略画 / 事例 |
Research Abstract |
本研究では、知識獲得の中で主として画像(あるいは図形)の形で与えられた情報からサンプル図形群の名前を表す言葉を選択する、あるいは、原画像の中からサンプル群と共通の性質を持つ図形を抽出する手順を自動的に導出することで“***という手順で取り出されるもの"という意味での知識を得る、という機能を検討する。 画像の形で与えられる事例からの知識獲得の一手法として、我々が先に開発した画像処理エキスパートシステムIMPRESSを参考とし、そこに負サンプル図形(原画像から抽出してほしくない、あるいは、無視したい図形のサンプル)を入力した場合にも対処できるように、エキスパートシステム内での処理方法について検討した。 まづ、線図形の抽出手順を扱うこととし、差分処理のパラメータ決定に負のサンプルの情報を反映させることとした。具体的には、正サンプルと負サンプルの近傍で違いに逆向きになるような差分フィルタを選択させるようにする。これにより、その次にステップである2値化においては正サンプルは抽出され易く、負サンプルは抽出されにくい様な手順が選ばれることが期待される。 実際に人工画像、および、医用胸部X線写真について適用し、期待されたような結果が得られることを確認した。
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